市川稔の米(マイ)情報

年度末と人事異動と日本企業

今年が始まったばかりだがもう四分の一終わってしまう。

3月は一般的には年度末という。

行政体や学校が3月ということになっているからだろう。

上場企業も3月決算が多い。

株主総会も5月末に一斉に開催するというおかしなことになっています。


昨晩は、町田市環境審議会に出席しておりました。
今週中(3月中)に市長に答申することになっている。

マスタープランとアクションプランを策定しました。

延べ11回審議会開催。

これも年度末ということでまとめたもの。


4月から新年度になり、子供たちは進級したり、クラス替えがあったり、入学や卒業も。

卒業は親からみれば感慨深いものがあり涙がこぼれます。


さて、本日のテーマ

企業の人事も新年度に人事異動を行うことが多い。

日本企業の人事について大変革しないと国際競争に勝てないのではと危惧している。

日本企業はいろいろな部署を経験させることが多い。

管理職になると、課長としてあるいは部長として経験のない分野の仕事を任されたりする。

部長職として赴任するのでその道のプロではない。

昔はそれで通用したかも知れないが現在では無理。

プロが育たない企業風土になってしまうのだ。


笑い話があります。

ある年齢になって退職し次の仕事を探します。

条件とかみてある企業に面接に行きました。

面接官が質問をしました。

「あなたはなにができますか?」

「はい、部長ができます」

と答えたという話し。


これは日本企業(組織)の典型的な話し。

仕事は係長以下がして、課長や部長は決済すればいいみたいな・・・


さすがにこういう会社は少なくなっていると思いますが根っこにこういう風土がある。


専門家を育てないと強い組織にはならない。

広い知見を持つことは大事だが数年で移動していたのでは責任も持てない。


中小企業の強みと弱みはそこにあると思う。

(中小企業はその専門性こそが強みであり弱みであるという意味)



余談だが、独立採算の事業部制が足を引っ張るケースが増えている。

この事業部制ほど経営者にとって楽なことはない。

任せるから責任持ってやれ。

創業経営者がいるうちはよい。

全部サラリーマン経営陣になればどうなるか?

不採算事業部廃止とは人を切ることになるので決断ができない。

黒字の見通しが立たないが、事業部は来期の見込み数字だけは作り上げてしまう。

ずるずると赤字を垂れ流すことになる。

国際マーケットを舞台にしている会社はあっという間に負け組になる可能性ある。



経営者は、


切ること

捨てること

やめること

撤退すること




この「引き」が一番の仕事だと思う。





年度末にそんなことを思ったのであります。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事