収穫前のこの時期に例年訪れています。
今回は2000km以上移動しましたが、それでもすべてをまわることは出来ませんでした。
行かれなかった地域の皆さん失礼しました。
また、各地でお世話にになった皆さん、本当に有難う御座いました。
現地を見てまわり、皆さんの話を聞くことは勉強になります。
わたしなどは生産のことは素人なので、聞くこと、教えてもらうことがいつも新鮮です。
また、地域により生産方法や生産技術の実践方法もかなり異なります。
それぞれの地域で、それぞれの考え方で取組んでいます。
それで良いと思っています。
総括としては、
平成19年、20年、21年が最悪期の予感がします。
生産調整が出来なく、供給過剰だからです。
生産が100万トンくらい下がれば価格は高騰する。
ある、農業経営者が言っていました。
「余っているもの作って儲かるわけないだろう」
生産が落ちなければ価格は戻りません。
生産のあり方も問題が多すぎます。
一部のところを除き、機械設備過剰です。
あたまのどこかに米価格2万円が残っているとしか思えません。
販売単価が下がり、経営面積が変わらないとすれば「売上」は下がります。
下がった売上額はそのまま利益が減ります。
なぜならコストダウンしていないからです。
企業努力というものは「生産性」を上げることです。
肥料が値上がりした、資材も上がっている。
コストを下げる要因がないという人もいます。
最大のコストとはなんでしょうか?
やはり、機械の減価償却でしょう。
(減価償却という概念が一般的に薄い。コストイコール、ローンの返済額だと思っている。キャッシュフローではその通りですが。)
機械の共同利用をしているグループは原価下げています。
前に紹介したように、有機質肥料を自家生産している農家も原価下げています。
機械メーカー、販売店には申し訳ないが、ここは使えるものは使い、新品入れるなら共同利用を相談するべきでしょう。
JAの内金があまりに安いので、秋の支払が出来ない農家が続出します。
JAは緊急融資をすると説明会で案内しています。
1俵あたり5千円、最長10年、利子補給するところもありました。
これは最悪の資金であって、返済のあてはありませんね。
破綻する農家が続出するでしょう。
この場合、農家が生活できる道筋を作る必要があります。
金の問題で命を絶つ人を一人でも出さないようにしたい。
再生の方法はいくらでもあります。
暗い話しになってしまいましたが、それくらい農村社会は大変な時代を迎えます。
過疎地域の経済がますます悪くなります。
米代金の低下というものは、想像以上に過疎地域の経済を悪くすると思います。
なにもしてこなかった、手を打ってこなかったツケが来ています。
朝から晩まで身を粉にして働くという印象は現代の農家にはほとんどありません。
もちろん、そうして頑張っている農家は儲かっています。
小生の持論です。
「シーズンオフをどう過ごすか?」
ここが大切でしょう。
コメント一覧
市川 稔
中鉢
杉村 敏夫
豆富屋女将
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