平成20年産の連合会委託米の集荷実績は334万トンで、前年と同数量にとどまっている。20年産米収穫量に対する集荷比率は前年産の38,7パーセントから37,9パーセントへ低下。 <中略> 連合会委託率を42パーセントまでアップさせる計画を打ち出していたが、農協直売の増加などで計画倒れになりそうな状況だ。
このように解説しています。
興味深いのは、地域によって集荷率がまったく違うことだ。
平成20年産米の集荷状況(全農)
集荷実績 前年比較 収穫量対比 全国収穫量
北海道 457千トン 113% 70,6% 648千トン
東北 1,060 95 44,7 2,374
関東甲信 387 97 23,4 1,651
北陸 598 96 52,3 1,144
東海 127 98 23,7 537
近畿 153 102 26,5 578
中国 216 109 34,7 623
四国 83 112 27,9 297
九州 259 102 27,0 972
全国計 3,340 100 37,9 8,823
5割を超えるのは北海道と北陸だけ。
主産地の東北でさえ44%にとどまっている。
関東甲信に至ってはたったの23,4%。
他の地域も中国地方だけ34%で残りは皆20%代。
これはなにを意味しているのだろうか?
全農への委託販売は減少の一途。
資料によれば農協独自の販売が生産量の2割に達するようだ。
関東以西はコメの販売先に苦慮していない。
地産地消も根付いてきていて、直売所での販売も増えたし、縁故関係でさばけるのも多い。
小生は以前から言っていますが、国内のコメ問題というのは、北海道や東北、北陸という生産量に対して消費人口が少ない地域の問題であると指摘しています。
国全体の問題ではなく、地域性の問題ということも出来ます。
小生の会社では主に東北や北陸というコメの主産地農家と取引させていただいています。
お互いにきっちり取引先を持つことは一番重要。
政府や官、政治家に頼ったらあきまへんよ。
(数字読みにくくすいません)
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