市川稔の米(マイ)情報

米流通 表示問題Ⅱ

昨日、役所の情報公開は進んでいると書いたばかりです。

昨日の会議の内容をさっそく公開しています。

米流通システム研究会 とりまとめ(案)

いやぁ、おもしろいですね。

小生が危惧していた「定食のご飯」も「だんご」も「せんべい」に至るまで原産国表示をする意向で検討を進めるというもの。

やっぱり、コメは特別な存在なんですなぁ。

もし実現したら混乱起きるだろうねぇ。

たとえば・・・
20年産米のコメ価格は前年に比較すると生産者段階ではかなり上げました。
外食企業などは消費低迷や原材料高で経営苦しく「コメ価格」の上昇を抑えているところが多い。
コメ会社は必死に安い原料を探します。
従って国産の低価格玄米は引っ張りだこで価格も上昇。

しかし・・・
ミニマムアクセス(MA)で輸入する米穀のうち10万トン程度はSBSと呼ばれる輸入者と実儒者の同時入札制度(理論的には随意契約とか)により売却され国内に流通します。
事故米の影響受けて今年は止まっていましたが今月行われ、業界筋によると年明けの1月末から2月初めに5万トンくらい入るそうです。
これで低価格米相場が少し冷えるのではと予想されます。

問題は・・・
5万トン入った輸入米がどこに行くのか?

SBSの米は主食用です。

MA米の一部は加工用で売却。

これらが表示問題とどうからむのでしょうか?


小生の会社はそもそも「国産・無添加」というものをひとつの理念にしていますので大歓迎ですが、一般的には混乱起きるでしょう。

表示をするということはその表示が正しいかどうか担保が必要になるということです。

履歴を追うことを「トレーサビリティ」と言います。
(余談だが、日本語でやればいいのに。履歴確認制度とか。)
これにはコストが掛かります。
どこの誰がそれを行い、あるいは確認するのか?

仮に「定食のご飯」に輸入米の一部を使っていたとします。
案では、重量の重たい順に書くことになるようです。

そんなことができるのだろうか?

せんべいなどの米菓関係も表示するとなるとおもしろい結果が。

そうそう、昨日書いた「だんご」も原産国表示するようになったら実に楽しいことになります。

小生の会社のだんごは履歴がはっきりしているから。
しかも「米粉」から作るのではなく丸粒の米から作るし生産者もはっきりしているし。

寒くなると「餅」が食べたくなりますね。

餅もいろいろあるのですよ。

もち米の粉から餅を作るところもある。
MA一般入札で落札したもち米。
タイ産もち砕精米。
記録によれば平成19年5月 MA一般入札ここ落札した砕もち精米2000トンというものはどこに使われたか明確になるというもの。
(このタイ産砕もち精米が餅になったかどうかは小生はまったく知りません。)

スーパーで安売りしているパック餅を見るとまともな国産もち米では絶対に出来ない値段で売られているからね。

小生の会社の餅はたった一人の生産者が作る特別栽培のもち米だけを使っている。

表示の義務化が規制強化になり役人の仕事を増やすようでは困る。

国民(消費者という言葉は好まない)の目線でよい仕組みを作って戴きたい。

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