市川稔の米(マイ)情報

マックの挑戦 Ⅳ

マックの業績が上向いています。

既存店は2004年から前年同月比プラスに転じています。

その前はデフレ対応で取り組んだ65円バーガーが話題を呼びました。
そこから迷走が始まったのですが、経営陣も変わり復活してきたのです。

小生は日本マクドナルドが東京は銀座の三越1階に1号店が開店した1971年7月の出来事をよく覚えています。

歩きながらハンバーガーを食べるとは何事かという、そんな議論がありました。

外食産業の全体売上は毎年減少しています。

コンビニに代表される「中食」と呼ばれる分野に食われている。

そういう中、マックは伸びているのです。

小生はここに注目しています。

計算され尽くした戦略を実行に移しています。

QSCの徹底。

限定商品の効果的な投入。

積極的な店舗改装。

24時間営業店の拡大。

会社ではこのように言っています。

小生は24時間営業店の拡大が大きな要因を占めていると推測しています。

24時間営業は「ドライブスルー」方式で展開しています。

通常営業時間を過ぎたら店内へ客は入れない。
ドライブスルーだけの営業に転換するのです。

そもそもマックはファーストフード店なのでテーブルサービスというものはありません。

カウンターで注文を聞き、出来立てを手渡しします。

ドライブスルーでは客はクルマに乗ったまま注文し商品を受け取り精算をします。

これは外食店舗というより「物販店」ですね。

コンビニと異なる点は「製造直売」ということです。

食べ物は出来立ての「シズル感」に勝るものはありません。

朝マックから始まり24時間営業の店が全国に3800店以上あるのです。

日本もパン食が定着したということでしょう。



小生はコメ関係者として「米飯」のふんばりに期待したい。

役所がコメ消費拡大と言っても増えるものではありません。

農水省は秋からテレビコマーシャルと連動してコメ消費拡大を推進するようです。
これはこれで期待したいところですが、民間会社の頑張りに期待するしかない。

和製ファーストフードの代表選手は「おにぎり」「おむすび」でしょう。

ワンハンド食事スタイルがキーワードです。

チェーンでできないことをやる。

負けない自信があります。

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