三年前にドイツに行った時、友人がオークションで知り合ったドイツ人の家に一緒に行く機会がありました。
待ち合わせ場所に現れた彼はメルセデスベンツに乗ってきました。
かなり古い型式だと思ったので何年ものですかと聞いたところ、23年前のものだと言っていました。
クルマはピカピカに磨かれ整備も行き届いているようでした。
今、欧州ではクルマの買い替えに補助金を出して消費を刺激しています。
たとえとしてどうかと思いますが、
「別れた彼女によりを戻してくれ」
と頼んでいるように思えます。
もう、わたしの心にはあなたはいないの・・・。
自動車産業は流行産業だと以前書きました。
日本の自動車メーカーはアメリカ型を選択しました。
新しい形の自動車をどんどん売り出し陳腐化を進めるのです。
いわゆる「新型」と「旧型」に色分けし消費を促す。
同じ車種なのにデザインがまったく変わってしまう。
それに日本人もまんまと乗せられてきました。
どうやらその方式も限界を超えたように思えます。
アメリカの自動車保有台数は2億5千万台ほどあるそうです。
2009年はもしかすると1千万台しか売れないと予測が出ています。
すると25年に1回の買い替えになります。
アメリカ社会は車社会でクルマが無いと買い物にも行かれません。
ローンを組めない人が増えている背景も大きい。
走ればいいという人も増えていることも事実でしょう。
もうすでにマーケットは変わってしまったのです。
あの巨大なビッグ3はまさに恐竜になってしまったと云えるのではないでしょうか。
市場から数社退場しない限り需給の関係が維持出来ません。
直近2月のデータ。
アメリカ国内 GM53%減、クライスラー44%減。
日本国内 32%減
ドイツ 22%増
(ドイツは9年以上前の自動車を新車に買い替えた場合2500ユーロ(約30万円)補助。この政策が効いた。売れているのは小型車が多い。これも一時的なもの)
高知の友達と電話で話をしておりました。
高知のあるおばちゃんの話し。
「世界が高知に近づいてきちょる」
高知はたいした産業もなく低成長だったから日本全体、世界が高知化しているという意味らしい。
沖縄や宮崎も同様かも知れません。
だけど、そこに住む人が幸せかどうかというのは経済の指標とは別ではないでしょうか?
所得が低くとも幸せに暮らす人もいるし、所得が高くともストレスの塊のような人も多いし。
2008年、2009年は歴史に残る年になるでしょう。
100年に一度の経済危機と云われていますが小生は違う気がする。
成長しない世界に突入したのではないか。
余分なものは買わなくなれば低成長、減速経済になります。
しかし、食べるものがなくなると飢えます。
全然無くなると死にます。
自給率のことが問題になっていますが、国内で収穫できる産物を食べれば自給率は上がります。
小麦は8割以上輸入で500万トン以上になる。
醤油も味噌も大豆。
大豆はほとんど輸入です。
家畜の餌である乾燥とうもろこし。
ほぼ100%輸入。これも大きい。
水田を活かす議論がされているが、輸入品で金額の大きいものから順番に国産化できないか議論したらどうか。
小生は「コメ(ご飯)の消費拡大」で貢献したいと思っている。
コメント一覧
市川 稔
hiro
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事