どうなるのだろう?
そういう質問をよく受けます。
もちろん、どうなるかは分かりません。
ただ、
予想すること
準備しておくこと
やってはいけないこと(やらない方が賢明だと思うこと)
そういうことは考えておく必要あるし、場合によっては実行しておかないと。
現状はどうか?
食管時代は米価を上げることが都市部から地方へのお金の移動でありました。
生産者段階での米売上のピークは3,8兆円くらいありました。
昭和58年頃のようです。
今ではどれくらいか?
1,4兆円とか言われています。
ピーク時の37%くらいしかないということです。
まず、数量が6掛けくらいでしょうか。
そして、価格も下がりました。
農家の基本は個人であり、家族経営です。
法人にしても、代表個人の信用、借入金の保証をして成り立っています。
農業経営は、機械化の歴史でもあります。
コメ作りほど機械化が進んだ農産物は少ないかな。
育苗
田植え
刈り取り
乾燥調製
保管
草刈りも大きな仕事です。
面積を広げればそれに伴う設備が必要になります。
規模拡大した米農家。
10haでは小さい、15ha、20ha、30ha、50haもあり、100ha以上もいます。
それぞれが、自己完結型でフル装備している(ところが多い)
まずは、所有と利用(活用)という考え方を整理しておく必要があります。
自分の耕作面積と機械代のバランスを考えておく必要あり。
機械代の算出方法としては、購入の場合はその機械の価格(機械価格から補助金を引いた額)で当該年度の減価償却費÷総土地面積(坪又は平方メートル)
又は、機械減価償却費÷生産俵数
※償却費の算出方法は税理士に聞いてください。
単位面積あたり、あるいは1俵あたりの機械代が出ます。
農地の借地代
農薬、肥料代
燃料費
資材費
まずは、自分の農産物のコスト構造を知っておくこと。
売上-上記費用
機械代は、ローン金額、リース料ではありませんので、お金の動きとは別であることに注意。
機械代の大きいことに驚くはず。
まずは、機械の共同利用を考えましょう。
これで、コストは大幅に削減出来ると思います。
家族で行える最適面積というのも課題です。
家族+農繁期だけの手伝いしてくれる人
米でも、なにをどう作るか?
主食用米(早生、中生、晩生)
加工用米(包装餅の原料など)
酒米もあり?
飼料用米
稲WCS(ホールクロップサイレージ)
麦
大豆
など
水田利活用ということで、なにをどう作れば良いか?
結局のところ、
交付金もらうのになにが有利かみたいな・・・
現状そうですね?
平成30年から国による減反政策が無くなれば?
交付金をどう使うか、もらうかで変わるというのが実情ではなかろうか?
一般主食用米の相場がどうなるか?
投資してしまった設備投資に耐えられるか?
低コストにするために。
乾田直播にすべて切り替えた農家もいます。
退路を断つために田植機は売却しました。
一人で出来る面積が大幅に増えます。
あるいは、食味コンクールで金賞取っている農家は高価格米で生きる道を。
それには、ブランド戦略も必要になります。
昨日、教育のことでも書きましたが、他と同じことが出来るというだけでは差別化になりません。
個人で、地域で、JAの部会などで取り組むこともあるでしょう。
小生の会社と組むということもあります。
自社の生きる道を探し、自分で歩いて行くことです。
困難と思われる道、楽と思われる道。
どちらを選ぶか?
楽な道は将来苦労します。
困難な道を選べば、必死に考えます。
冷静に。
想定して仮説を立ててみるのも良いと思います。
※つぶやき
参議院選挙で三分の二を取った与党。
次の衆議院解散まで選挙ないからしばらく落ち着く。
政権、政治が落ち着くのは良いことです。
小生は自民支持だが、最近の農政における自民党政治は先祖帰りみたいでバラマキ。
交付金の使い方がバラマキ。
強い農業にするという方針とは真逆ですな。
農水次官には改革派が。
内閣改造で「小泉進次郎」自民党農林部会長が農水大臣というサプライズでもあれば劇的な改革あるかな。
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