日本のお米は一年に一度の収穫。
収穫した秋から翌年秋まで一年掛けて販売して行く。
生産農家は収穫後、農協に販売委託で出す人もいれば、業者売りもあり、在庫持ちながら年間販売もある。
直売でがんばる人もいる。
一年分が何事もなくきっちり販売できれば良いが、そう簡単なことでもない。
まず、玄米の価格により売れ行きが変わる。
人気銘柄になれば買いは強いがそうでない場合は販売に苦労する。
小生はかなり前から云っていますが、農協(全農)扱いのシェアが低いことが問題をややこしくしている。
業者間玄米売買の仲介をしている人に聞いてみました。
玄米の動きはどうですか?
最悪です。
25年産米荷動きがものすごく悪い。
24年産米の在庫を持っている米会社多く・・・
解説
24年産は異常な高値だった
22年産は値下がりした(戸別所得補償始めた年)
23年産は年度の途中から値上がりした
その勢いでなんの根拠もなく24年の概算金を高値にした
全農扱いを増やす算段であったが見事に失敗した
25年産相場は下げた
高値の24年産を玄米で処分すると大型トラック1車でみれば直接売却損が80万とか100万円にもなる。
どこの米卸も一気に損切りできる余裕はない。
自社の白米販売での業務用とかでボチボチ使用しているのが現状らしい。
米需給など、数パーセント狂うだけで年間では数十万トン変わってくる。
年が明けて1月はまだそんなに深刻ではないが、
2月の声を聞くとにわかに動きが出てくる・・・
3月の声を聞くと先が見えてくるのでさらに動きが出る
暖かくなってくる4月には諦めの境地になり、
5月になれば新米の話しが出てくる。
会話の続き、
米卸も大変だねぇ?
「こんなリスクの大きい商売やるものではない!」
そんな風に変わってしまいました。
小生云うところの流通構造が大きく変わったのです。
それに気が付かないで従来と同じようなやり方をしていれば間違いなく沈没して行きます。
すごいことになってきました。
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