「ポルシェ、株売買で巨額利益」
2008年7月期の売上高は74億7千万ユーロ(約9100億円)税引き前利益は85億7千万ユーロ(約1兆400億円)。利益が売上を上回っている。
利益のからくりは今でははっきりしている。ポルシェが筆頭株主のフォルクスワーゲン(VW)の株式の売買による利ザヤである。
中略
10月26日のポルシェの唐突な発表がファンド勢を震え上がらせた。既にVW株の75%を実質的に保有しているという。残りの25%のうち20%を持つ株主は地元ニーダゼクサン州の政府である。であれば浮動株は5%しか残っていない。ファンド勢は慌てて空売り戦略を投げ捨てて、現物株の買いに走ったが時すでに遅し。巨大なポルシェの利益はそのままファンド勢の損失額に相当するとみてよい。
後略
いやぁ、おもしろいですねぇ。
日本人からみると欧米などと言いひとつにくくってしまっていることが多いですが「アングロサクソン系」と呼ばれる英米の金融資本と伝統的な産業資本との戦いではなかったかと。
ファンド勢を手玉にとり巨額の利益を得たポルシェ勢に大陸欧州の人々からは批判は少なく、むしろ熱狂的な喝采を浴びているという。
7000から1万はあるファンド系は大半はロンドンに拠点を置くそうだ。
モノづくりを重んじるドイツ経済界にとりユーロ圏の外側から投機マネーを操るファンドは目の敵だったそうだ。
政治の世界の表舞台では「協調」という劇を演じているが実業界は違うと書いている。
小生もドイツやイタリアの方が好きですね。
ミュンヘンで見た「ドイツ博物館」はモノづくりドイツを象徴するところでありました。
産業機械から飛行機、自動車など当時のものを並べて国民に見せている。
解説をとても詳しく書いていた。
100年に一度という今回の金融危機は英米の金融資本主義の敗北ではなかろうか。
日本人の中でも投機マネーが実態経済の数百倍(小生は知りませんが)もあるんだろ。
それっておかしいぞ。
こんな会話がよくありました。
欧州最大の自動車メーカーであるVW。
筆頭株主はポルシェでありポルシェ一族というものおもしろいじゃないですか。
日本の自動車メーカーはトヨタとホンダを除き外国企業の資本が入っていたが、スズキはGMから株式を買い取り、フォードもマツダ株33,4%のうち20%分を日本企業に売却する。
こういう動きもチェックしておきたい。
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