お米の世界ではなんといっても「コシヒカリ」が王者を守ってきました。
コシヒカリを超える米はなかなか現れないのが現実でありました。
そこへ、
生産者を限定したり、栽培を細かく指定したり、タンパク値を指定したりして品質食味を保持して高価格を維持する戦略。
山形つや姫がそうです。
生産量が大きい北海道。
早くから北海道独自の品種を開発してきました。
粘りの強いコメ。
低アミロース米が人気の中で、北海道ゆめぴりかは成功例でしょう。
まずいコメの代名詞であった北海道米を美味しいコメとして定着させたのですから。
ゆめぴりかもタンパク値の基準設けています。
今年、平成28年産は新ブランド米の新たな発売で話題を呼んでいます。
来年本格デビュー
新潟県 新之助
悲願の特A評価
青森県 青天の霹靂
岩手県からは
銀河のしずく
お米の生産量は消費量の減少により年々減っています。
価格も食管時代の6掛けとか相場も下がり。
売上とは「単価×数量」ですから、米の生産額、売上額というのは半分以下になりました。
特に、お米が主産地である地域が辛い。
生産量が大きい、
北海道
新潟
秋田
山形
福島
宮城
岩手
そう、コメ問題は国内生産の7割を占める東北、北海道、北陸信越、関東の東日本の問題とも言えます。
新ブランド米競争、出遅れている大産地は「秋田」あるいは「宮城」でしょうか。
新之助
青天の霹靂
銀河のしずく
小売販売するパッケージも産地側がデザインして供給。
ゆめぴりか、つや姫もそうでした。
コメの新品種は地方自治体が張り切っている。
道や県です。
品種改良は農業試験場などで地味な作業を続けて選抜して行く。
売り出す場合どうするか?
道県のお役人は一般マーケットとは一番遠い存在であります。
商売、商品開発、市場、売り方、宣伝、デザインなどお役人の世界ではありません。
ではどうするか?
日本で特異な成長を遂げた「広告代理店」という業態がありまして。
大手広告代理店で有名なのは「電通」や「博報堂」でしょう。
実は、お米の新ブランドの仕掛け人もそうなのです。
北海道はホクレンでゆめぴりかテレビCMも人気タレントの「マツコデラックス」を起用して印象深めていますね。
つや姫はちょいと地味に「阿川佐和子」さんを起用。
新之助
青天の霹靂
銀河のしずく
新之助は28年産は玄米での供給はなく、白米で2㎏、精米工場も指定してすべて白米供給。
売り先も指定。
29年産から本格販売。
青天の霹靂は一部の卸に玄米供給して指定したデザインのパッケージで販売。
2㎏と5㎏。
かなり良い価格で売られているので青森県としては喜んでいるでしょう。
生産者の期待も高いでしょう。
銀河のしずくも一部玄米で供給して指定デザインのパッケージで販売。
その努力は分かるが、
生産者、あるいは販売業者は独立した事業体であります。
小生、米業界を衰退させた原因のひとつに「産地・銘柄」があると思っています。
年産・産地・銘柄、等級だけで価格が決まることがおかしい。
生産者個人、生産者グループで差別化を図るべきであり。
「みんなで同じことをする、みんな同じように。」
これが日本の稲作文化ではありますが、商品化となればそうはいかないのです。
それぞれの経営体は考え方が違っていることが普通でありあたりまえ。
小生の考え方は、
①商品はオリジナルであること
②マーケットは自分で創ること
と、思っているので、みんなと同じようにはやらない。
同じパッケージで産地と銘柄販売ならどこで買っても同じでしょ?
配給品じゃあるまいに。
28年産は長い付き合いの岩手の生産者に「銀河のしずく」生産してもらいました。
直接取引の独自販売です。
素晴らしいお米が出来ました。
生産者は種もみ確保に大変苦労しましたが正攻法で突破しました。
青森の取引先も頑張りましたが、種もみ確保が出来ませんでした。
来年、再挑戦です。
新潟は29年産から始まるのでどうなるか。
まずは、種もみ確保からでしょう。
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よっちん
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