市川稔の米(マイ)情報

販売・在庫調整

毎年この時期になると、米の在庫調整というか販売調整に神経を集中する。小生が経営する会社の米部門は契約栽培米が中心だからだ。

おおよそ、米に携わるところは在庫リスクというものを考えないでよかった。

生産者は米を収穫したらJAに持って行けばよかったし、JAは米を集荷するが、手数料商売でああるし、米会社は欲しい米を欲しい時に欲しいだけ買えばよかった。

米問題の最大の焦点は在庫リスクをどこがもつか?それが小生の持論であります。


生産地の民間集荷会社は買い取りリスク持って商いしていますが、通年で販売するというところは少ない。秋にほとんど販売してしまう場合が多いですね。

小生の会社では、買取リスクをもって商いをしている。

反面、価格のリスクは少ない。

相場によって動かされないからだ。

米生産者も価格について明確に判断できるようになっている。

生産者の方々にいつも申し上げているのは、自分が作った商品(作物ではありません)がいくらで販売できるかわからない売り方では「経営」はできませんよと。

サラリーマンが給料(年収)いくらになるか分からないで会社勤めしているようなものだと。

一方、米会社もリスクを取る商売をしてこなかった。

相場を少し先まで読んで、在庫を積み増ししたり、放出したりする程度ですね。

1年分の仕入販売数量が、ピッタリいくはずはありません。

足りなくなるか余るかどちらかです。

それを、新米が出揃うまでの期間(3ヶ月程度)にうまく販売調整するのが「ウデの見せ所」というわけです。

人間、意識を集中すればたいていのことは出来ます。

なにも考えずに、ボーっとしていれば、何も分からず時間だけ過ぎ去ってゆきます。

さぁ、今年も神経を集中する時期が来た。

そして、17年産米の販売戦略を立案実行する時期でもある。



生産者との二人三脚で、次年度も乗り切ってゆこうと考えている。

仕事は楽しくやりましょ。


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