市川稔の米(マイ)情報

米・生産消費と人口問題

世界の米生産消費と人口問題を考えてみましょう。米の生産消費はアジアの国々が多いので、その辺を中心に見てみましょう。

鳥取大学のある教授が長年研究しています。そのデータから私なりに分析してみたいと思います。
(数字は傾向をつかむのが目的ですから、おおよそです)

1980年から2000年までの実績です。

まず、消費から。(一人当たり年間消費量・白米換算)

韓国  140kg→100kg 若年層の消費が激減しているので、今後更に下がる。
台湾  100kg→50kg  短期間にこれだけ下がった国はないでしょう。
日本   85kg→60kg弱 外食・中食の需要拡大。家庭内消費は激減。

中国  100kg程度で推移している模様。その間人口2億人!増えた。1億トンが1,2億トン。
インド 80kg程度で推移。5千5百万トンが8千万トン以上に!
インドネシア 140kgが160kgに。最近少し減少。2千2百万トンが3千3百万トンへ。
ベトナム 150kg弱→210kg まだ上昇中!
タイ  170kg→150kg弱
バングラディシュ 160kg→190kg


所得の向上と、米消費は反比例します。
豊かになると、食生活の中身が変わってくるわけです。
このような、アジア諸国の実情も知っておかないとね。

さて、人口問題。こちらは、2000年から2020年の予測です。

韓国 47百万人→52百万人 2030年頃ピーク
台湾 22百万人→24百万人 同上
日本 126百万人→123百万人 現在がピーク

中国  13億人→14億人強 ピーク2030年頃
インド 10億人→13億人  ピーク見えず、更に増える 人口世界一へ
インドネシア 220百万人→240百万人 ピーク見えず、更に増える
ベトナム 80百万人→1億人 こちらも、その後も増え続ける
タイ  62百万人→720百万人 ピーク2035年頃
バングラディシュ 130百万人→180百万人 2040年には250百万人!!

人口増加、数字見ると目がくらみますね。

ヨーロッパの先進国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどは人口増加ほとんどありません。減りだした国もあります。

問題はアメリカですねぇー。

2億7千万人が3億8千万人になり、2040年には4億人という予測が出ています。

なにせ、一人当たりの、エネルギー消費量や、食糧消費量(特に牛肉、乳製品)が飛びぬけていますから、これが少々心配ですねぇー。

さて、日本の生きる道はどうなるのでしょう?

資源無い、食糧自給も出来ない。

あるのは、人的資源ですね。 日本人そのものです。

やはり、技術を磨く。食糧生産も技術です。それには、教育がカギです。
日本人の良さを引き出す教育を50年目標で掲げないといけませんね。

あぁ、今日は少々国際的な話題になりましたなぁ。




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