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市川稔の米(マイ)情報

米産地の苦悩

今の時期は、米産地からの訪問が多いです。今日は、JA庄内みどりの青年部の皆さんが来社されました。東北の米産地は苦悩が・・・。

庄内平野の北部。酒田周辺は、16年産の米については、台風の塩害などで、収穫量は激減。等級も2等、3等、等外という惨憺たるものでした。

青年部の皆さんですから、未来があります。

これからの米生産はどうなるのでしょうか?

そう聞かれても、ウーンと唸る。答えに窮してしまうのが実情です。

生産した米をJAに出荷(販売ではない)するだけでは難しいですよ。そんなことしか言えません。

米を生産するということは、作ることを意味しているわけですが、どのように販売されて行くのか、コストはどうなっているのか、あるいは又、生産する米は「商品価値」としてどうなのか?

そういうことは、置き去りにされてきました。

日本の食糧自給率云々と、自分が栽培した米が売れるのかどうかとは次元の違う話しですね。

もう少し、範囲を広げても、地元JAで集めた米はどういう特徴があるのか?
差別化する要因を自ら作り出しているのか?

そういうことも研究しなくてはなりません。

米作りを2ha,3ha規模では生活費稼げません。兼業収入を当てなければ、生活できません。

小さな単位では、我が家の生活設計を5年後、10年後どのようにするかという、目標設定が無ければ、その日暮らしのようなものです。

少々、厳しいことを云いましたが、これからガンバってもらわなくてはならない若者だからです。

販売無くして生産なし!

作ったものを売るのでなく、注文もらったものを作るという「受注生産」を増やして行かないと大変厳しい状況になりますね。

米は高い関税で守られているという事実も決して忘れてはいけません。
自由貿易にしたら、コスト競争では太刀打ち出来ません。

国内農業は特別なモノ作りでなければ生き残りは大変です。

それだけは確かです。

日本人の特徴として、思いっきり頭を壁にぶつけて、痛い思いをしないと変われない体質を持っています。(小生も痛い体験から多くを学びました)

そういう意味では、変われる予感がしてきました。

楽しく前向きに! 暗く後ろ向きはNO!

打つ手は無限にあります。




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