日本人の倫理観(かつての日本人かもしれません)では
仕事とはマジメにコツコツと働くこと。
影日向(かげひなた)なくマジメに働くことが善とされてきました。
よくある議論です。
俺たちは朝から晩まで一所懸命働いているのに収入が少ないのはおかしい。
どこか間違っている。
政治がおかしいのではないか・・・
などなどです。
たしかにそういう分もあるでしょう。
同じ人でも
売り手と買い手では人格が変わりますね。
売るときは「値よくたくさん」売りたいと思っている。
買うときは「よいものを安く買いたい」と思っている。
おかしいですね。 変ですね。
建設現場で建物を建設しています。
現場で汗水たらして働いています。
現場監督がいます。
監督はものを運んだり組み立てたりしません。
仕事、作業の段取りを組み人を配置して予定通り完成させるようにします。
そして、その建物は「設計者」もいます。
その土地にどういう設計の建物が良いのか、有効に活用するにはどうするかなど知恵を使います。
朝から晩まで働いている人だけで仕事というものは完成しません。
小生が子供の頃に父から聞いた話しです。
働き一両 知恵十両 軍千両
昭和の初め頃かも知れません。精米所に玄米を持ってくるのです。
近所の農家の人が。
ごまかされるといけないので精米が終わるまで待っているのだそうです。
その時に言った老人の言葉です。
農業には特にあてはまりますね。
土地を相手に、そして天候や自然と向き合っているからなおさらでしょう。
人と同じ土俵にのったらダメなのです。
米で言えば日本中と言ってよいほど「コシヒカリ」になってしまいました。
40パーセント弱の作付け面積。
上位5品目で約70パーセント占めます。
なにを作るか?
その時点が大きなポイントです。
なにをどのように作るか?
一所懸命働くというだけでは仕事とは云えないのです。
この辺を考える人が価値を生むのです。
一見、仕事もしないでブラブラしているように見えますね社長は。
どんな仕事を組み立てるか考えているのです。
社長が朝から晩まで現場作業していたらその会社は儲かりませんね。
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市川 稔
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komikomi
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