“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

日本の伝統色はクール

2011-11-29 | 色の話

 戦後、欧米の文化を取り入れるのに懸命だった日本は今や、アニメ、ゲーム、ファッション等の文化輸出国となっています。
 日本在住の中国人が、『日本は東洋の華だ』『日本在住の中国人はみんな日本が大好きだ』とテレビで発言していたように、外国から見ると“クールジャパン”が国家ブランドとして成り立つ、魅力的な国に変身しました。

 一昨年('09)日本発の新型車の宣伝で、豊川悦司さんと、檀れいさんが、登場したコマーシャルがありました。「おもてなし」という言葉とともに“紫の暖簾”“紫の和服姿”が強く印象に残っています。“紫”の色は、古来、高価な染色であったため、憧れの色としてDNAに強く印象に残るでしょう。
 緑豊かな美しい自然に包まれた日本は、美味しい水に恵まれ、主食のお米にもランク付けをして、味を比較するほど味覚が優れています。このようなランク付けは、江戸時代から始まり、現在の日本人のサービス精神や、細かいところまで拘る気質が引き継がれていると感じずにはいられません。

 世界各国から見て、日本文化はとても魅力的です。日本の伝統色を知ると、日本のクールな文化をより深く理解することができます。美しい四季も、日本的「禅」も、「侘」「粋」などの文化、ネーミングやロゴ、伝統文様もそうです。日本の美術品が物語る色彩文化は、マーケティングに活かせるデザインの宝庫です。

 日本の良いところに目を向けて、日本人であることに誇りを持てる年になりますように、及ばずながら、お力になれればと思います。


【アメニティカラー・プロジェクトのHP内“色の話”に2011,1,5~11,28掲載していたものをこちらへ移動しました】
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私が知らなかった「JR博多シティー」

2011-11-10 | 出来事いろいろ
先日2011/10/29にJR新博多駅「JR博多シティー」ウォッチングツアーへ行ってきました。
こういうツアーに参加できる機会に恵まれて幸せです。


写真では分かり難いですが、子供サイズのかわいいテーブルと椅子。
小さな鉄道ファンのために作られたものだそうです。
JRホームのすぐ上の3階(!?)には、停車中の電車を窓際から真近で見られる場所があり、そこにも、小さなかわいい椅子が置いてありました。
まだ、あまり知られていないようで、誰もいませんでした。


屋上のつばめの社ひろばの展望テラスからの眺望です。
鉄道神社へ参拝したことはありますが、この場所に立ったのは初めてです。
高さ制限があるなか、周りの建物と離れているお陰で360度見渡せます。
気分が晴れない時にはここへ来ると心のモヤモヤもとれるかも。ショッピングついでの、晴れた日のおすすめスポットです。


博多シティ3階改札口です。
ロビー全体が、有田焼の“染付”で焼かれたタイル画の“森のアート” です。ステキ!!
いただいた資料によると、全国から集まった28,525枚もの応募作品を素敵なアートに仕上げて下さったのは、あの千住博さんと、あの水戸岡鋭治さんです。
さすがです。
沢山の絵を“青”一色で統一することで、スッキリとしたさわやかな空間になっていますよね。
もしかして1枚も同じ絵の陶板はないのかも。
有田焼の工房も大変だったでしょうね

「JR博多シティー」ウォッチングツアーでは、私が知らなかった場所が沢山ありました。
有意義な2時間でした。ご案内くださった博多ターミナルビルの方々、有り難うございました。

ちなみに“染付”という言葉は、焼き物の青の色が、日本の染め色の代表とも言える“藍染め”をイメージすることからついた呼び方です。
えっ、そんなこととっくの昔から知っている?
どうも失礼しました。


TV各局が色を統一する時代がきた

2011-09-04 | カラーで戦略


朝日新聞8月18日の夕刊に掲載された記事について。

記事によると、東日本大震災には間に合いませんでしたが、色覚障害者に配慮した津波速報の色が統一されることが、色覚研究者の仲立ちで実現したと・・・。
すでに新しい配色に移行しているTV局もあるということです。
色覚障害者が、日本国内に約320万人、それとは別に、水晶体が濁って色が見分けにくくなる白内障患者が約150万人と推定されているとも書かれています。

「色のバリアフリー」必要ですよね。
日用品の中にも、見づらい配色の物が溢れています。
配色の工夫で解決できることならば、改善し、扱いやすい商品にすることが望まれる時代になりました。

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ありがとう、台湾

2011-08-23 | 出来事いろいろ


感謝(=ガムシャー)台湾。フラウ(FRau)8月号。
義援金180億円突破!!
世界で一番、日本を愛してくれる台湾のことが雑誌の1/3に埋め尽くされています。

2011年8月8日の時点で義援金は204億円を突破しているようです。
すごい。感謝の気持ちで一杯になりますね
日本をこれほどまでに愛してくれる国があることが、とっても嬉しくて、サボっていたブログの更新をしようと一念発起しました。大袈裟な・・・
人口2300万人の九州とほぼ同じくらいの小さな国の人々は、人懐っこく、男性が女性に優しい国みたいです。
心から、ありがとうございます

色の話いろいろがテーマのブログですから、地域色のことを少々。

上記の写真・フラウ(FRau)に掲載されている記事を参考にして、台湾の色についてお話します。
歌手・夏川りみさんが、生まれ育った石垣島は、ナント、沖縄本島よりも台湾の方が近い。
「台湾を初めて訪れたときは懐かしさを覚えました。居心地が良いんです。」と、りみさん。
このことから、隣国台湾の色を一言で表現すると、沖縄と同じ、南国の花・ハイビスカスの色。
台湾の路地にハイビスカスが植えられていて、美しく咲いている写真も載っています。
榮倉奈々ちゃんが、台湾で着ているワンピースも鮮やかな赤。それから、光沢のある黄色のワンピースも着ています。

日本には、地域ごとに“美しく見える色”があります。“地域色”と呼びます。
私は、10年ほど前、3年連続で夏休みに沖縄へ観光に出かけていて、石垣島へも行ってきました。
あの雰囲気・・・分かります。

7月12日が発売日だったので、もう書店には並んでいません。残念。
娘が買った雑誌です。
台湾の女の子を一人知っているので、興味がわき読んでいると、しっかり雑誌代の半額300円、取られました



2012/8月
追記:産経新聞のPR版に台湾からの嬉しい支援のことが掲載されていました。
忘れたくなのでブログに記録しておきます。
東日本大震災に、世界各国から寄せられた義援金等は集計で175億円なのだそう。
発展途上国からの義援金も本当に嬉しいです。

これとは別に、台湾から単独で義援金等が200億円超も寄せられた!!
台湾には、日本統治時代(明治28年~昭和20年)に育った「日本語世代」もいて、日本に親近感を持ってくれる人が少なくないそうです。
人口2300万人という小さな台湾から、日本への観光客は、1昨年は138万人、震災の昨年でも114万人も来てくれたんですって。

そういえば、台湾からきた留学生のテリー(本名知らない‥)も、地震を恐れず日本に来てくれていました。
今年の2月に帰国して、秋からはカリフォルニア州の大学生です。
生まれながらに視線が世界に向いているお島柄(!?)(台湾の立場)だったからでしょうか。
日本の女の子よりもずっとしっかりしていて、中国語、英語、日本語が堪能な優秀な女の子でした。
台湾の親切に感謝します。ありがとう。台湾の人たち大好きです。

地球温暖化で日本の美しい季節の移ろいはどうなる?

2011-01-10 | 色の話
二酸化炭素の過排出による温室効果はすでに深刻で、影響が少ないと言われている日本でも温暖化を感じます。

“24節季・72候”に見られるような季節の移り変わりを、平安貴族は和歌に詠み愛でました。この文化は、現代の私たちにも引き継がれています。例えば、お茶の席で出される小さな和菓子には、和歌の中に見える花鳥風月と季節感が雅な色で表現されており、味覚だけでなく視覚でも楽しみます。色彩大国・日本と言われる一つの由縁です。
多くの日本人が、春はお花見、夏は避暑地へ、秋は紅葉狩り、冬はスキーなど、それぞれの季節を楽しんでいますが、このまま温暖化が進むと、季節の移ろいをあまり感じられなくなりそうです。
観光地・京都の美しい紅葉が、温暖化の影響で変わりつつあったことをご存知でしょうか。研究の結果、地面の湿度を保つことで、美しい紅葉を維持できることが分かり、雨を地面に蓄えられるよう、広葉樹の根っこに苔が植えられるなど工夫されるようになりました。
“桜”は、日本の国花ですが、もしかすると沖縄・九州で見られなくなるかも知れません。桜の開花には、晩秋の紅葉と同様に、冬の“冷え込み”が欠かせないからです。

地球は30年後、世界人口60億人→90億人へ増加が予測されており、人間圏の危機にあると言われています。
将来的に食料・水・エネルギーの不足をどう補うのか?

日本の四季については、切羽詰ったものではありませんが、孫・曾孫の代までもずっと、日本の美しい自然である四季を残して行きたいですね。

【アメニティカラー・プロジェクトのHP内“色の話”に2010,6,28~12,31掲載していたものをこちらへ移動しました】
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