“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

日本の伝統色のお話セミナー

2009-03-26 | 日本の色彩文化講座

※下記内容終了しました。ご来場ありがとうございました。

色は世界各国共通だと思われるかも知れませんが、民族によって各々独自の色彩文化があります。魅力的な日本の伝統色を判りやすく説明します。
私たちが、生まれて初めて「色名」を意識したのは、クレヨンの色であったと思います。
それらの色名はすぐに思い出すことが出来ますし、私たちの生活の中によく馴染んでいますね。
「和の色」の例として、韓紅花(カラクレナイ)、一斤染(イッコンゾメ)、納戸色(ナンドイロ)、枡花色(マスハナイロ)などがあり、それぞれの色と由来を知ることで、その時代を偲ぶことができます。
日本人の美意識が伝統色(名)にはあります。
「日本の伝統色」には魅力がいっぱいあることをお話します。

日 程 : 2009年3月7日(土)
時 間 : 14:00~
受 付 : 13:30~
定 員 : 70名(先着順)
場 所 : アクロス福岡2階文化セミナー室B
福岡市中央区天神1丁目1番1号
受講料 : 無料
講 師 : 河村 充子

※追記
内容の一部を茜と藍色は民族によって違う、に掲載しています。
解りやすさを心がけています。

※お詫び
使い慣れないプロジェクターのファンの音が大きく、講師の声が聞こえにくかったことを、お詫び申し上げます。
「色」がテーマですから、資料をお見せするプロジェクターが必要でした。

古代の染料・茜と藍

2009-03-24 | 日本の伝統色(日本の色)

衣服の染料で一番、古いのが、「茜(赤根)」と「藍」です。
この、茜と藍の染料は、非常に古くからあり、女王卑弥呼の時代(239年頃)には、日本の一部ですでに使われていたそうです。
どちらも西から来た染料であると、漢字できちんと私たちに伝えています。

茜・・・“草冠+西”
藍・・・別名を「縹(ハナダ)」と呼ばれていて、分解してみると“糸+西+示”

西の国といえば、中国と韓国のことですよね。

赤根でそめた色の話⇒緋色(思ひの色)
藍染の話⇒出藍のほまれ・青の着物展

2008年を振り返って

2009-03-24 | カラーで戦略

世の中、暗い話が多いですが、時代に合わせて良い方向にも動いています。
例えば、地球や人に優しい製品造りは今や当たり前になりましたし、限りある地球資源に代わるエネルギーも、ほとんどテスト中で実用は先ですが、色々開発されています。身体の不自由な方・高齢者・外国人の方たちに考慮した環境デザインも、まだまだ改善が必要ですが良い方向へ動き出しています。

現在の世界的な経済危機を乗り越えるためにできることとして、“計画的な色の活用”は予算を抑え、ニーズに合わせて効果を上げる方法として、お勧めします。

話が変わりますが、10月から始めている伝統色講座で、先日の第5回目・安土桃山時代の時間に「水墨画がとても良く(美しく)見える」とお言葉をいただきました。
日本の色彩文化の魅力を、一般の方に講座を通してお話をしてきて、一番嬉しい一言です。
水墨画には色味がないと思われるかも知れませんが、「墨に五彩あり」とも言います。

【アメニティカラー・プロジェクトのHP内“色の話”に2008,12,26~2,19掲載していたものをこちらへ移動しました】
最新の“色の話”は⇒ こちら

色は民族によって違う

2009-03-23 | 色の話

色は世界各国共通と思われるかも知れませんが、民族によって違うことをご存知ですか?
日本国内においても違うんですよ。

沖縄は、もとは琉球王朝を築いていましたので、民族が違います。
日本は、北から南までナガ~イ国ですから、気候も違うので、染織に使う原料や染料も違います。
建物では首里城、着物は紅型のイメージが強いですよね。
沖縄の伝統工芸品は13品目あるそうで、なんと、そのうち11品目が染織品です。
紅型の他にも、八重山上布、久米島紬、ミンサー織、琉球絣、琉球王家の者が身につけた首里織・・・etc.

そこで首里織について、ちょっと紹介します。
画像は首里織・花倉織です。市松紋の透かし織(もじり織)が美しいです。この透かし織と浮き織を交互に織る高度な技術が必要なのだそうです。
原料は・・・糸芭蕉。大きな葉の一番内側の柔らかい部分を使っています。
染料は・・・福木(フクギ)(黄)。紅型のあの黄色。
   ・・・紅露(クール)(赤茶)。
   ・・・車輪梅(テーチ)(茶)。
   ・・・琉球藍(青)。他
織り方・・・手花織、平織り、花織、花倉織 etc.

知らなかったことを知るって、楽しいものです。

※次回の日本の色めぐり会は、国宝三井寺展・福岡市博物館へ出かけます。
興味のある方は⇒こちらへ

※伝統色講座も4/13から開講させていただきます。
受講生募集中。詳細はこちら
第一期修了生の声

※追記
日本の色めぐり会、第2回目に特別に工場を公開して下さった木村博多手織工房のホームページ閉店のため、大特価で販売を始めました(工房の閉鎖ではありません)
滅多にないお得情報です。
興味のある方は、下記へアクセスしてみて下さい。
木村博多織・手織ろ工房)〉〉〉〉〉こちらから4/10まで