ニワトリは、
生後6週間ほどで屠畜できる体重にまで成長します。
50年前の約3倍のスピードで、成長しています。
さらに、50年前は屋外で放し飼いにされていたのが、いまでは1つの飼育小屋に2万~3万羽、時には5万羽が詰め込まれています。
現在では、
1羽あたり約10平方センチメートルというのが標準的なスペースです。
ですから、鶏たちの“ライフサイクルの終わり”の時期に飼育小屋に入ると、壁一面が鶏で埋め尽くされています。
陸上動物に限っていえば、約800億体が生きていますが、
その大半は、食肉用に飼育されている鶏です。
700億羽の鶏が食肉用に飼育されていることになります。
私たちは貧困から抜け出しつつあります。
大勢の人々が、中流階級に移行しつつあります。
そうなると、より多くの動物を食べるようになります。
もうひとつの要因は、言うまでもなく地球の人口が増加しているということです。
つまり、個人としての肉の消費量が減ったところで、全体としての消費量は増え続けます。
肉が大好きな人は増え続けて、安価な肉を供給できる仕組みも進化している。
この人間の業の深さを私たちは理性と社会システムで乗り越えることができるのか?
細菌による感染症の問題や、飼育場の劣悪な環境、大気汚染といったより多くの社会問題が絡み合っているということが分かりました。
今後は、こういった事実をもっと多くの人に周知することが重要であると思います。
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