リモートワークにストレスを感じて当然
「新型コロナパンデミック時のリモートワーク」は普段の「リモートワーク」とは違います。現代史上、前例のないことが起こっているので、いつも通りの生産性を維持できなくても全く問題ありません。ストレスを感じて当然なのです。
絶望的な気分になったら、リモートワークができるのは運が良い方だと思いましょう。失業した人は山ほどいますし、病院、スーパー、公共交通機関、警察など国民生活や社会機能を維持するためにどうしても欠かせない仕事に就いている人たちは、感染リスクがあっても出勤しているのですから。
でも、この状況でリモートワークをするのは、もちろん大変です。
アメリカが前回この規模のパンデミックを経験したのは1世紀も前のことですから、これほど長く閉鎖された生活を経験したことがある人は誰もいませんし、ここまで行動を規制されるのも初めてです。
何しろハグをすることまで規制されているのですから。
これほど多くの人が、愛する人の健康と安全を守ることに心を砕いているときは、いまだかつてありません。
アメリカは以前にも国家緊急事態を経験したことも、コントロール不可能な要因による危険に不安を抱いた経験もあります。
しかし、生命の存続を脅かす脅威が遍在する状況に直面したことはありません。ですから、こんなときに平常時と同じように仕事することを期待するなんて愚かにもほどがあります。
在宅の時間を活用するもしないも自由
かつて、アイザック・ニュートンはペストの大流行から逃れて隔離生活をしていたときに「万有引力の法則」の発見をはじめとする3大業績を成し遂げたとか。シェイクスピアは疫病で死者数が増加したために劇場が閉鎖を余儀なくされたので、演劇の代わりに『ソネット集』と呼ばれる詩集を書いたとか。
でも、私たちはニュートンでもシェイクスピアでもありません。多くの人は、まずは、料理、掃除、育児をやりくりしながら、生活費を稼ぐために仕事もしなければなりません。万有引力の法則を発見したり、文学の傑作を執筆する余裕なんかあるわけないでしょう。
生産性が落ちてもしょうがないと割り切る
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