ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

久居農林高校で講演

2007-12-26 16:58:02 | バリアフリー情報
12月14日 金曜日。
今日は伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのチェアウォーカースタッフの野原と、
センターの主任専門員でもある皇學館大學の板井先生との掛け合いトークが、
久居農林高校で行われました。

会場は体育館。2階にあるので、階段は先生方が吊り上げてくださいました。

タイトル『障がいってなんだろう?』 だれでも自由に活動に参加できる社会を目指して と題して、
全校生徒700名の前で講演を行いました。

この日の体育館はとても寒くて、女生徒はひざ掛け持参。

まずはツアーセンターの紹介にと2003年1月30日に放映された番組「奇跡体験!アンビリーバボー」で取り上げられた伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのエピソードを紹介。
次に2000年に放送された常磐貴子と木村拓哉のドラマ『ビューテフルライフ』の脚本の一部を板井先生が朗読。熱演でした。

そこにあったキムタクのセリフから、話は徐々に本題へと移ります。
内容は、障がいには
1.機能障がい
2.能力障がい
3.社会的不利
 と3つ有りますが、その障がいを無くしたり軽減するのは
1については医療分野の働きなど。
2については医師や理学療法士と本人の努力。
そして3については社会の責任であり、その社会を構成するメンバーである我々の責任ともいれるというもの。
特に3の社会的不利については障がい者テニスを例に挙げて、ルールを変えることにより、障がい者と健常者が共に楽しめるスポーツになったように、(車いすの人は2バウンドまでOK)
取り巻く環境を変えることにより、障がい者だけでなく、すべての人が有利になるしくみをつくることができるということでした。
午前10時半~12時までの講演でしたが、話の途中、700名生徒は誰一人無駄話をしませんでした。
着席した時こそざわついていましたが、時間が来たらぴたっと静かになりました。

みんなのその落ち着いた態度にびっくり!
そういえば構内も綺麗で、先生と生徒のコミュニケーションが上手にとれているなーと感じられる場面も。

講演が終わって教室に帰る女生徒が、大柄の杖歩行の先生にむかって
生徒 『先生、おんぶしたろーか?』
先生 『お前じゃ無理やろなー(笑)』
こんなほほえましい光景に、こちらも嬉しくなると共に、
私達のメッセージが伝わったかな?と感じた瞬間でした。

その後、教頭先生が、『生徒たちは時に憎まれ口もたたくけれど、とっても純粋で柔軟性があるので、今日の講演も、子供たちに充分に伝わったはずだ』とおっしゃっていたのが印象的でした。
そのほかにも言葉の端々に生徒への愛情が感じられ、
またそのすばらしい校風に、明るい未来を感じることができました。

我々にとっても良い勉強になった一日でした。

帰りにはお土産にと生徒たちが作ったクッキーとりんごジャムを頂きました。
どれも美味しかったです。
ご馳走様でした。


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