ばりふりっと鳥羽 ~ぬくとまるバリアフリー観光地~

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターより、鳥羽市及び伊勢志摩のバリアフリー観光情報を発信しています。

離島のおとぎ話

2009-03-23 15:55:04 | バリアフリー情報
ワタシ、週に1度、
鳥羽市社会福祉協議会の紹介でボランティアをしております。

「船内介助」といって、離島(神島を除く)のお年寄りが本土のデイサービスに行くために利用する市営定期船の船内での見守り(一部介助)をするボランティアです。

答志島、桃取、菅島、坂手へ、それぞれ朝(行き)と夕方(帰り)に行います。

ワタシが担当をしているのは、毎週金曜日、坂手への帰りの便。
坂手島は鳥羽から一番近い島なので、
所要時間も一番短く、それも週に1回だけなので、登録ボランティアの中では一番負担の少ない活動です。(・・・・申し訳ない


それでも、船内介助のボランティアを始めて4年。
色々な方と出会いました。

デイサービスに通い始めた時は、緊張していて、表情も硬かった人も、
慣れてくると穏やかになり、元気になってゆく利用者を見ていると、
介護保険の福祉サービスの効果を実感します。


昨年からは高速船「きらめき」が導入されたことで、

私が担当する「中之郷4時30発 坂手行」は快適なバリアフリー船になり、
新船はエンジンがとても静かなことから、
デイサービスの利用者とも話ができる環境になりました。

先日も、坂手の人から面白い話を聞きました。

坂手には土地が少ないので、
昔は対岸の安楽島に土地を借りて畑を作っていたそうです。

私      「作っとったんは(作物は)米?」
おばあさん 「そんな上等なものは作っとりゃせん。芋と粟や」
        「家族の肥えを運んどった(肥料として使った)んや」
私      「こぼさんように運ぶの大変やったやろ」
おばあさん 「ちゃんと蓋して、紐でしばっとったから大丈夫や」

あはは。そうなんだー。

初めてお会いした時には、会話もままならない感じでしたが、
こんなに愉快な話ができるまでにお元気になられました。

その話を横で聞いていたもう一人のご夫人(デイサービス利用者)が、
「あんたら、そんな話、信じられへんやろ。」
「もう(今となっては)おとぎ話やなぁ」
ですって(笑)

そのおとぎ話という表現がまたユニークで、
思わず笑ってしまいました。



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