Winds is blowin' from ARAI

南信州松川町
ちいさな街のちいさな出来事・・・

1+1=0 異種交配作品展 OPENしました!

2010年10月26日 | 創造の杜 DaDa草

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先日お伝えしました、DaDa草 始動 1+1=0 vol.1 異種交配作品展が、
10月23日より、松川町のあらいHaToYa で始まりました。

いつもだったら、開催までの準備段階をアップしていたところですが、
今回は作品展ということもありまして、アップするのをこらえつつ、だしおしみ。。。
ま 開けてびっくり玉手箱。  てな感じにしたかったので。。。


まず会場の外観は、こんな感じで、とにかく外から見ると白いです。





夜ともなると、会場全体が白く浮き上がっておりますです。



入り口からは中央に吊られた赤と青の布がひときわ目をひいております。



で まず
入り口に立って、ウインドウ越しに見えるのが、このうずくまった人形たち。。。
その数、およそ70あまり。。。





よ~く見ると、 これは胎児あるいは嬰児です。。。 ちと えぐい。

会場の中に入って、逆側からみると、 こんな感じ。
みんな一方向に向かって、こうべを垂れています。



この一群は、陶芸家「小林あずさ」さんの手によるものです。
ランダムに敷き詰められたガラスの上に、思い思いに鎮座しております。
これが ひとりひとりを見るとけっこうおもしろい。





自分のお気に入りを探すのも一興かと。。。





さて元に戻って入口から入ると、



こんな景色が展開されています。
なんといっても目に入ってくるのは、中央の赤・青の布。
染色作家、「いとうあきこ」さんの型押し染めの作品です。
たしか題名は「しぼりたて」だったような。。。





これも やっぱ ちと えぐい かな。。。 ?
作品は型染めなので、絵筆で描かれたものではなく、型紙から絵柄を切り抜き、
その上で布に、染めて行くという、果てしない根気のいる作業です。

彼女の作品は、この中央の2点と、先程の嬰児群の横に1点。
それがこちらの作品になります。



この作品は、唯一、ある意味コラボした作品で、
布はいとうさん、前に散らばる頭蓋骨のような、卵のような破片は、小林さんのもの、
黄褐色の土の上のポピーの花のドライフラワーの点在は岡田さんのアレンジとなっています。







そして反対側の壁の奥に立っているパネルが、いとうさんの作品で、
これは布ではなく、パネルに型染めをしたものです。
これは彼女のまだ若い頃の初期の作品で、ご本人はあまり表に出したくない作品とのこと。





さて入り口に立って、もうひとつ目に違和感を持って入って来るのが、
この作品、魚田一人さんの作品です。
先日の自分のブログ記事「魚田一人 個展 に行って来ました。」にも
登場している作品です。



    

しかし作品の見え方は、かなり違っていると、思います。
それが今回の展覧会のきっかけにもなったことですので、自分はとっても満足しております。
この浮遊感と所在の無さ。 作品の内包する『個』を良悪両面から強調していると思うのですが。。。
自画自賛でっか。。。



こちらの作品も床ではなく、壁にかかることで、違う側面を見せてくれています。

アートハウスの玄関であたりを睥睨していた、このゲジゲジくんも、



魚田さん曰く、「封印されて」 白をバックにまるで違う世界観になっております。

この東側の側面は、魚田さんの世界。になっております。


ゲジゲジのとなりにあるのが、この2点の作品。



釘をモチーフにした、魚田さんの比較的、以前の作品です。



今回は壁にかけることを極力避けております。
そのとなりにあるのが、今回の中では一番古い作品だそうだそうです。



写真ではわかりませんが、麻縄が釘で引っぱり留められています。

魚田さんコーナーでお気に入りの組み合わせが、この展示。
お気に入りでありながら、本当は別々に展示されてしかるべきなのですが。。。



まず左の縄組の作品は、これも先日のアートハウスでの1品。
でありながら、見え方はだいぶ違います。
自分としては作品を解放させてあげた 気分でいるのですが。。。 どうでしょう?



       

こちらの2点も中空に吊られる事で、裏面まで見る事ができます。



こちらは 今回の展覧会にあたっての 魚田さんの新作。



なんでしょか? 内蔵? 心臓?腎臓? 種子? ++星人?
画面を焼き、色を塗り、こすり、垂らし、削り、焼き、  う~=ん



と  
この作品には、実はいわくがあります。。。  それはまたのひみつ。。。展覧会が終わる頃
お話しできたらと思っております。

一番右端にかかっているのが、この作品で、これも少し以前の作品です。



これはインスタレーションの岡田さんの、お気に入りです。

で 自分のお気に入りの作品が、この1点で、



展示には自分のこだわりというか、意見を通させていただきました。
この不安定感。 宙にういてる感、が好きです。 ちと意図的過ぎる嫌いはありますが。。。





以上が魚田劇場でした。





最後は、旧ハトヤさんの着物売り場だった和室のコーナーをそのままに、
インスタレーションに挑戦した、岡田和子さんの作品コーナーです。

       

前々回、The insideの赤の糸のインスタレーションから
今回は黒の糸のインスタレーションです。



執拗なまでに、床壁、空間内に黒い糸が、張り巡らされています。



今回のこの黒い糸に、 inside は見えてきません。
場所の持つ、地縛霊 的ななにか。 そんなものを感じさせます。

ただこの和室の中でのこの空間。



には、喪失感のような、負の感情がこもっています。重くなく乾いた触感で。。。
そして床のあちらこちらで、固まっている糸の固まりは、時空のとまったような閉塞感を感じます。

こちらは、岡田さんの即席の作品です。
自分が会場作りで使っていた白い紙のゴミを、山のように積み上げていたところ、
そこから作品に仕上げてしまいました。



紙という素材は、面白いです。固くて、柔らかいから。。。  ?




途中途中に入れこんだ上のような、いたずら書きは一筆書きの落書きで、
白い床のあちらこちらに、無造作に散らばっています。

これは自分が参加型アートに仕上げようと、考えているもので、
来ていただいた方に、描いてもらおうかと考えております。
これ、 自分で描いてみて思うのですが、 描いてみるとなかなか満足のいくものにはならなくて
そういう意味で、面白いです。


さてこんな感じで、DaDa草の船出というか、種まきの第1回目が始まりました。
11月3日までですので、どうぞ皆さん、お近くに来た際には寄ってみて下さいね。

最後に

会場の床に置いたご挨拶の文面です。



異種交配作品展

1+1=0  いかがでしたでしょうか ?

当初 想っていた 闇なべ的な カオスにあふれた作品展とは

真逆の現代アート展となりました。

しかし それぞれの作品に 内胞されているエネルギーとパワーには

圧倒されるものがあります。

創造の杜 DaDa草

音楽・アート・文学 いろいろなことに手足をだして参ります。

今後とも よろしく お願いいたします。



敬具。


追補 関連記事はこちらからどうぞ。。。
   DaDa草ってなに?
   参加する作家のご紹介
   1+1=0 異種交配作品展 OPENしました!
   『大島圭太』松川町緊急ライブの告知です。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーーん (rin)
2010-10-27 06:31:30
私にはわからない世界かも・・・・・

チラッと車越しにこの前見たときに、ムカデみたいな大きな虫さんがいるように見えてしまったものがかなりインパクトが強くって

でも、入り口にある小さな胎児??
ちょっと、気になってしまった。
伺うかもしれません
返信する
点の位置 (紫月)
2010-10-27 19:12:33
間違えた~(T_T)
 ○:VOL.1
×:VOL1.

…か、書き直したい、、、

異種交配作品展、
田舎ではなかなか見ることできない現代アートだよ、と知り合いにも紹介しています。

HaToYa…ギャラリーとしても 良いですね。
返信する
無事終了。。。でも (it-arai)
2010-11-16 00:54:29
予定の3日から延長して7日まで開催して、無事終了。。。
でも まだ 片付けておりません。 aryarya

rin さんへ
 子供にはちとインパクトありますが、
 むしろ子供の方が素直に見てたりするので
 面白いですよ。。。

紫月さんへ
 この度はまたお世話になりました。
 今度ハトヤ内部を全部、字で埋め尽くすアート
 やってみませんか。。。
 書道展じゃなくて。。。
 よろしく!
返信する

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