手書き

これまで、譜面は完全手書き主義であった。

大量の譜面書きをしないといけない時も、どんなに手が痛くなって、腱鞘炎の様になっても、絶対に出書きを譲らなかった。

随分前に、譜面作成ソフトを過去に試した事も有るが、一瞬にして却下。


半月ほど前に、同業者さんからのちょっとした情報で、フリーの譜面作成ソフト『MuseScore 2』を知った。
何だか、良さそうな情報だったので、冗談半分でインストールしてみた。

最初は、「やっぱりな...」という感じで、手書きした方が早いだろう、と言う気がした。
しかし、小一時間ほどいじっているとのめり込み、手書きの様に融通が利かないだろうと思っていた箇所も、現在のソフトはかなり進化していることが解った。

そして、主だって使いたい機能を調べまくり、近々予定されている現場の譜面を、試験的にソフトで書いてみた。
やはり、どれでも手書きの様に融通が利かない箇所が出てくる。

悔しいので、ネットで調べまくって、裏技的な事まで徐々に習得。

結果的に、ここ数日で十数曲の譜面を作成してしまった。
もはや、手書きに戻れない気持ちにさえなっている。

自分でも、こんなに早く、それなりに使いこなせるとは思わなかった。

むしろ、綺麗で、後から変更を簡単に加える事ができる譜面が楽しくさえある。