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身体の景色 (karada no keshiki)

同じ音楽 同じ空 そしてずいぶん異なる興奮と

寂しき魚リモートセッション
その日その時だけのかけがえのないナニカが生まれ
そのナニカに僕らは身をゆだね新たな地平を見る

僕は松田くん馬渕さんの演奏家としての熟成を
そして彼らの精神性の深さを見、震える

リモート稽古後
サザンを聴きながら僕は柔軟をしていた
雲ひとつない突き抜ける空を見つめながら桑田さんの声を聴いていたら
30年前の景色が脳裏をよぎった

夏だった
当時舞台を共にしていた連中と僕は湖までドライブをしていた
カーステレオからは稲村ジェーンがかなりな音量で流れていた
本番を前に僕らは興奮していた
たいしたことでもないことがたいそうたいしたことのように思えていた
皆若く、自信に満ち、挫折を知らず、裏切りもそれほど知らず
「俺があこがれているのは唐さんだ!しかし学ぶなら鈴木忠志だ!」
と誰にも聞かれていないのに口角泡を飛ばし桑田さんの声に負けじと僕は怒鳴っていた
その夏の景色が…

あれから30年が過ぎた

鈴木さんから離れ23年が
身体の景色を旗揚げし16年が
ユンテク先生に背中を押され10年が過ぎた

いま僕は
節目節目で出逢いかけがえのない舞台を共にしてきた人たちと
カタリVOL.3の開催を目前にしている

常に舞台があり、歩を共にする人がいる
感謝せずにはいられない

なんだろう…
寂しき魚のリモートセッションで体感した新たな地平の興奮が
サザンの音楽と青空を通し
30年前の興奮と繋がったかも知れない

本番詳細はこちら
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