最近図書館で借りたり、書店で買ったり、密林さんで買ったりと読みたい本を集めると、非常にとりとめのない感じに。
特に図書館は10冊まで借りられるので、ついつい色々と借りてしまうのでした。
返却までに読めなかったり、ちょっと読んでやめてしまう本もありますが。
そんな感じで並行して読んでいた本が増えてしまいました。
今日は途中まで読んだ本を最後まで読もうと思い、4冊読み終わりました。
『こいしり』畠中恵
『まんまこと』シリーズの2冊目です。
『まんまこと』を図書館で借りて読んで、ちょっといいなと思ったので文庫になっている2冊目を買って読みました。主人公の麻之助という若い町名主名代が江戸の町の事件を解決するお話です。
事件の解決は江戸の事情や人情などが絡んでいて面白い。
ただ、私には登場人物の魅力がいまいちなので、次はちょっとおやすみしようかな。
また読みたくなったら借りて読もうと思います。
『あちらにいる鬼』 井上荒野
この前亡くなった瀬戸内寂聴さんと出家前に付き合っていた作家の妻を主人公にした小説。そして書いているのが作家と妻の間の子供であるという、なんとも複雑な物という。
とはいえ、恋愛を描くというよりは、作家として書くということ、生きるということを書いてあるように思いました。寂聴さんも妻も作家を愛しているし執着もしているけれど、お互いを認めているのでドロドロしていない。私にはこういう感じの男性をここまで好きになる気持ちが全くわからないので共感はできませんでしたが(笑)
二人の女性の人生がそれぞれ違うけれど、それぞれ貫いているものがあってすごいなとは思いました。
そして、父と母と父の恋人という3人を非常に客観的に、どちらにも感情移入せずに描いた井上荒野さんは凄いなと思います。
3人の関係が子供時代を傷つけていないのかもしれません。
その意味でも凄い人たちだったのかなと思います。
『小さなトロールと大きな洪水』トーベ・ヤンソン 冨原眞弓訳
ムーミンのお話の一番最初の本。
ムーミン谷のあのお家に住むまでのお話です。
ムーミン谷のあの平和な感じとは違う、結構な困難な旅をしているムーミンとママ。
そしてスニフが最初から出てくるの。
色々なエピソードがあって、波乱万丈です。
トーベさんは第二次世界大戦の間に発想したムーミンのお話を戦後に書き直してこのお話にしたそうです。
そうか〜、こういうお話から始まったのねとムーミンを新しい気持ちで読みました。
続きも読みたいと思います。
最後は本屋さんで衝動買いした『英国の間取り』山田佳世子
日本でもできるって書いてあるけど、日本ではできないな〜なんて思ったです(笑)
私はイギリスの自然、風景、物語などが好きなので、イギリスの家の図が入った詳しい解説というところに食いついて買ってしまいました。
山田さんが実際に何回もイギリスの家を詳しく見せてもらって書いていて、そこに住んでいる又は住んでいた人達の生活を実際感じられるような絵と解説になっています。
イギリスの貴族の大きな家に住みたいとは思わないけど、バックガーデンのある家には住んでみたいな〜。
お庭をリビングのように使うっていうのが理想だけど、日本では蚊がいたり、夏暑すぎたりするので、なかなかお庭で過ごす季節が限定されてしまうように思います。
日本と違う気候と文化の中でのイギリスの家の様子が暖かみのあるイラストと一緒に詳しくみられて、とっても満足な一冊でした。