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ミケマル的 本の虫な日々

皇室の名宝展(東京国立博物館)

 
  3日の早朝、東京から山口へのから見えた、富士山です
  何回も乗ったルートですが、こんなにきれいな富士山が見られたのは初めてで す。急な冷え込みによって空気が澄んでいるのでしょうと客室乗務員の方が言っ ていましたよ。
  飛行機でも、新幹線でも、富士山が見られると、なにか良いことが起こりそう な気がします。今回は特別きれいで、ちょっと幸せな気持ちになりました


  上野の博物館で「ご即位20年記念特別展 皇室の名宝展」をやっていたので、見てきました 特に以前から見たかった伊藤若冲の絵が展示されているというので、これはぜひ見なければと、勇んで上野へ。
 
 やはり人気があって混んでいました。しかし、若冲の動植綵絵全30幅と旭日鳳凰図は圧巻でした 写実的であって不思議な構図、大胆であって非常に緻密、一目で若冲の作であるということがわかる、際立った独特の絵でした。一見すると、盛り上がった様にさえ見えるので、何回も塗って色を重ねているように思えます。しかし、解説によると、実は何回も塗り重ねているのではなく、非常に良質の絵の具を使っているため、厚塗りしなくても質感を出すことができているそうです。

 浮世絵などは、あっさりとして、ムダを省いたような作品に惹かれるのですが、若冲はその反対です。ものによっては、画面全体に花を描きこんでいるようなものもあって、異様に書き込んでいます。それが、異空間のようなものを感じさせるものもあります。とにかく、不思議な魅力があって、一度見ると忘れられられない絵が多いですね。

 若冲を堪能した後は、後半にはあまり期待していなかったのですが、こちらもまたすごかったですよ 明治天皇が日本の職人の技術の保存のためもあって、皇室指定の職人・芸術家が天皇のために製作した、蒔絵螺鈿の違い棚、硯箱、織物、陶磁器などなど、一つ一つが際立っていて、感動しました。現在では作れないものばかりではないかと思われました。(時間とお金と技術が膨大ということが、見るだけでわかるというすごさでしたよ)技術や芸術の保護のためには、お金と時間を問わない圧倒的なパトロンが必要なんだなと感じました。
 
 横山大観の富士の屏風(朝陽霊峰)、平福百穂の「玉柏」、上村松園の「雪月花」、丸山応挙の「旭日猛虎図」(虎の毛並みが生きているようでした)が、特に良かったです。

 あんまり感動して、図録や若冲の本など買ってしまって、帰りが重かったです やれやれ。

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