ミケマル的 本の虫な日々

宇江佐真理さんの江戸のお話は秀逸でした


家本再読計画ー時代小説を続けて読みました。

宇江佐真理さんの短編集『河岸の夕映 神田堀八つ下がり』と『雷桜』

前は2008年に読んだようです。



『神田堀八つ下がり』

 江戸は水路の町で、河岸での活気が江戸の活気でもあるので、ここに住む人たちの生き生きとした人生模様が描かれています。

 短編の一つ一つがそれぞれの風情があって、全て秀作と思いました。

迷子になったお姫様の話もよかったな〜〜、歌の上手いお武家さんの話もよかったな〜〜なんて思いますが、外れがない短編集って結構珍しい。

江戸のお話は人情と達観の度合いが大切なのかなと最近思います。

 宇江佐さんすごいな〜〜。
(調べたら、もうおなくなりになっていて、12年の月日を感じました。。。)


続けて、『雷桜』を読みました。

 これは宇江佐さんの著書の中では珍しい部類の小説だそうです。

江戸時代ではあるけれど、江戸のお話ではないので。

山間の村の庄屋さんの娘が掠われて、その後15年たってから帰ってくるという数奇な運命の少女の物語。

この少女が自分自身を貫いて生きる様が哀しくも清々しい❗️

そこにもう一人、時の将軍の十七男の大名を継ぐ少年。

 中盤からの展開の意外性と浮かび上がるような美しい情景が素晴らしいです。
なぜ少女が掠われたのか? なぜ少年は山奥の村にやってきたのか。 それぞれの身分や立場を守らねばならない時代。
 色々な要素を描き切っていて、こちらも秀逸で美しい小説でした。

(これは映画になったようで、アマゾンプライムにあったので、これから見ようと思います😉)

 
 この方の小説をもっと読みたい❗️と思うような2冊でした。

     
      


 
 
 

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