山口県立美術館で庵野秀明展が開催中です。
庵野秀明さんは山口県宇部市の出身ということもあり、ローカルな場所ですが絶賛開催中!
今年は美術館のメンバーズクラブに入ったので無料で見られるのですが、混雑が予想されるので、今回に限り予約しないといけなかった。
面倒だからいいか〜って思ってたら、帰省する娘が見に行くというので一緒に予約してもらいました。
娘は軽くファンらしく、東京の展覧会も見に行ったそうな。
(特別な表示がない限りは撮影可でした)
テーマは
「庵野秀明をつくったもの
庵野秀明がつくったもの
そして、これから作るもの」
「過去」
1960年生まれの庵野さんが少年時代に見て影響を受けたウルトラマンシリーズなどの特撮物の貴重な資料がた〜くさん展示されていました。
ウルトラマンのスーツ!
空を飛んでるウルトラマン!
これを撮って映像にしてたって今考えるとすごい。
これらのシャトル?にも吊るす紐を通す小さな穴が開いています。
マニアが見たら嬉しいんだろうな〜なんて思いながら見てました。
そして、たくさんの特撮物の映像も映し出されていました。
宇部市で過ごした中学生の時の油絵も展示されていて、すごく上手でびっくりしました。
そして高校の時から特撮物を自主制作してた映像もあり、当時の映像機材でここまでやったのね!と。
これは確か大学の時に作った特撮もので、紙で作った模型を映像に写すことによってリアリティーを出していましたが、このクオリティーもすごい。
これは当時の模型を実際に作った方が再現したものだそうです。
庵野さんの才能と情熱が溢れた展示でした。
「現在」
庵野さんの肖像イラストは奥様のやはり漫画家の安野モヨコさんが書いたもの。
すごくいい!
特撮からアニメで映像を創るようになった経緯とか、「風の谷のナウシカ」や「セーラームーン」の変身シーンなどなどは庵野さんだったのか!とか、そこからいろいろな作品を手掛けて行って、「エヴァンゲリオン」を制作したのか!とか。
盛り沢山でした。
ファン垂涎の展示だと思います。
私はなるほど!って思っただけだったけど、それでも面白かった。
アニメを描いている途中の制作状況やその時の気持ちをメモした絵コンテ?も展示されていて、それがとても親近感を醸し出していました。
これはどこかで見たような?って思ったら、私の好きな『映像研には手を出すな!』だった❗️
女子高校生が3人でアニメ制作をする話だけど、その一生懸命さと没入感と才能の発露を思い出しました。
(映像研は漫画とアニメは良かったけど、実写は・・でしたが)
最後の方では、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の最終章に出てきた町の模型がど〜んとあったり、宇部市の風景を使ったというスケッチが展示されていたり。
たくさんの原画などもあり、凄い展示なのだと思いました。
そして、「未来」
アニメや特撮のアーカイブスを残したいという庵野さん初め携わる方々の思い。
ATAC(アニメ特撮アーカイブ機構)を立ち上げたりと活動されているそうです。
次の世代に託すための事はどの世界でも大切だけど、クリエイターでここまできちんとしようとしてる人はなかなか少ない気がしました。
シン・仮面ライダーっていうのもあったのね!
そして売店では山口展スペシャルなお菓子が。
娘が買ったのを写させてもらいました。
山口の銘菓「月でひろった卵」エヴァンゲリオンバージョン。
中にカスタードクリームが入っている美味しいお菓子です。
こんな感じのパッケージになっています。
カードは箱によって違うバージョンになっているらしい。
山口の色々なお菓子を集めた盛り合わせボックス。
お菓子はなかなかの売れ行きのようでした。
東京と両方見た娘によると、作品の中の宇部市の風景を使った映像が多くなっていたそう。
地元ならではですね。
私はよくわからないので、音声ガイドを借りました。
この音声ガイドもすごくマニアックだった❗️
マニアの方は絶対に借りた方がいいと思います。
庵野マニア、エヴァマニアの方には申し訳ないような観覧でしたが、十分楽しむことができました。
何事も見てみるって大切だなと思った庵野秀明展でした。
9月4日(日)までやってます。