ミケマル的 本の虫な日々

「急に具合が悪くなる」


一月は風邪のお正月→アイスエクスプロージョン→広島プリンスアイスワールドと落ちつかなかったのか、あまり本読んで無いのですが、紀伊國屋でまた買っちゃったという(笑)

その中の2冊読みました。



『急に具合が悪くなる』は、紀伊国屋書店で見つけて買ったのですが、この表紙と題名からは想像できない深い内容でした。

哲学者 宮野真生子
人類学者 磯野真穂    このお二人の往復書簡です。

このお二人の事は存じ上げなかったのですが、この本を読んでいるとお二人の研究や著作が興味深くて、著書を読んで見たいなと思うような方々です。

しかし、ただの往復書簡ではなくて、宮野さんは乳がんと戦っていて、それも厳しい戦いをしている方で、文字通り「急に具合が悪くなる」かもしれませんよとお医者様に言われている方なのです。

なので、テーマは病と死についてという重いものです。

重いものなのだけれど、当事者である宮野さんが自分と病という事を哲学的に考えている姿勢が凄い。そして、人類学者である磯野さんがご自分の知見をそれに加えているので、お二人のそれぞれの研究分野を冷静に提示して語るところがまた凄い。

 もちろんとても大変な状態であるので、感情的になる部分ももちろんあるのだけれど、当事者の宮野さんよりも磯野さんの方がその傾向が強くて、宮野さんの強さに驚き、大きな尊敬を感じました。

 重い病気になった時にどういう気持ちになり、どういう姿勢で臨むのか、人それぞれだけれど、この宮野さんの生き方には感銘を受けました。

 しかし、この装丁でこの内容はちょっとびっくりしました。
 でも、この明るい感じがいいのかもしれませんね。

この本は持っておいて、自分や身近な人が病を得た時にまた読み返そうと思います。

そして、このお二人の研究分野の本も読んで見たいなと思います。


もう一冊は『地図ですっと頭に入る世界史』 祝田秀全監修

日本史やそこそこ流れが分かるけれど、世界史が全くダメなので、つい買ってしまいました。

つい買ったのだけれど、とても分かりやすくまとまっていて、ちょっと世界史分かった気がした(笑)

1東アジア世界
2ヨーロッパ世界
3イスラム/中央・西アジア世界
 地域ごとに章立てしてあって、
最後に4近代世界
 となっています。

地域ごとっていうのがイメージしやすくて良かったのかな。

それにしても、文明が生まれてから、人類はずっと国を作っては滅び、領土を拡大しては滅び、を繰り返していて、常に争いを続けてきてるんだなということを痛感しました。

今も色々なところで争いが起きているけれど、人は武力による争いがやめられないものなのかしら?という疑問を改めて感じました。

世界史はもしかしたら面白いかもしれないな〜〜とちょっと思ったので、この本は結構凄いのかも(笑)

 フィギュアも落ち着いたので、1月後半はもう少し読書できるかな。




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