地元では映画館が遠い+メジャーな大作しかやっていないという状況なので、東京はなんでも見られるな〜と羨ましい。
今回は自主制作映画の時代劇という異色の作品。
「侍タイムスリッパー」
この映画は初めは池袋の単館系の映画館1ヶ所の夜1回の上映だったのに、口コミで面白さが広がって、今は拡大上映しています。
私は新宿ピカデリーで夜見ましたが、ほぼ満員!
昼も2回上映があるようです。
カナダの国際映画祭で観客賞を受賞したそうですが、見ていて各所で笑ってしまう、そして泣けるところも満載で、久し振りに映画館内に笑いと拍手があるような映画でした。
題名の通り、幕末の侍がタイムスリップして現代の京都の撮影所に来てしまうというお話です。
ありがちな題材だけど、主役の高坂新左衛門の山口馬木也さんが本当の侍にしか見えないのがすごい。
この方、すごい役者さんだなと思いました。
他の役者さんたちも皆さんが名演で、リアルに感じられるのがすごい。
設定も脚本も素晴らしく、何よりも映画や時代劇への情熱が感じられるものでした。
安田淳一監督が、脚本・撮影・照明・編集他を1人でやったということで、この方って凄いを通り越して、いい意味で超オタクなマニアックな方なのかな。
基本はコメディーですが、最後の方は手に汗握り息を止めて見る感じで、素晴らしかった!
久し振りに笑って泣いて手に汗握り、最後は気持ちよく終わるっていう映画を見たな〜と。
だからこその口コミ、ネットコミでの広がりなんだろうなと思います。
自主映画から大きく広がった「カメラを止めるな!」と同じ感じと言われていますが、むしろこちらの方が全世代に受けるのではとも思われます。
色々と見ちゃってだいたいのお話はわかってみたのですが、それでもとても面白くて最後の方はすごい迫力に圧倒されました。
映画の公式サイトにもありますが、京都の東映の撮影所の本格的なスタッフの協力で、時代劇部分のリアリティーが素晴らしいのと、実際の撮影現場を使っていることによる現代の時代劇撮影の部分のリアリティーもあって、見ている方も混乱しそうになるのだった(笑)
東映や京都の時代劇の方々が監督の意気を感じて全面協力したというお話も。
こういうエンターテイメントって良いな、映画って楽しいなと感じさせてくれる映画でした。
楽しかった!
詳しくは公式サイトから見てください