ロシアからのメッセージ

　今年のフィギュア世界選手権は、震災の直後に予定されていたので、中止になりました。
そして、ロシアが短い準備期間の中で、代替え地として、開催したです。

　他の国も、名乗りを上げてくれましたが、世界選手権という大きな大会を急に行う条件を満たしたのは、ロシアでした。プーチンさんの鶴の一声で整うということも、もちろん大きかったとは思うけど、そして、ソチオリンピックをにらんで、是非にでもロシアで大会を行いたということもあったと思うけれども、今年の世界選手権が行えない、又は秋にするということになったら大変でした。

　そして、今回はロシアは日本に対して、多くのメッセージを盛り込んでくれました。

開会式で黙祷もありましたが、なんといってもエキジビションでの演出は、日本への思いを表してくれました。

　エキジビションのエンディングでは、氷上に日の丸が映し出され、女子金メダルの安藤美姫ちゃんが一番に登場し、そのあと高橋くん,小塚君の二人の日本人選手がでて、3人でまず踊るという異例の演出。そのあと三人をかこんで、ロシアの選手、その周りを他の選手たちが円になってまわりました。

　






　　そして、最後に流れたロシアのメッセージ

　
「日本にささげる詩」

地球がいたみでうめき声を発した
自然の強さに全世界がショックをうけ
あらゆるものを水は深海に流した

しかし何があっても太陽は東から昇る
地震と津波は光には勝てない

われわれの神様が
地球の皆のいのちを保ってくれることを祈る

桜が咲く公園はたくさんあることを
白樺が咲く公園はたくさんあることを
鳥が春の歌を歌えることを
旗が勝利の祝いで挙げられることを 祈る

子どもたちが大人たちへと願う

友の皆さん 手をつないで
われわれがこの地球において
ひとつの家族になっていることを忘れないでほしい
　

　いつもは、ロシアには強権的な感じが否めないので、いまいち好感情ではないけれど、
今回の大会では、ロシアに感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、この日本への心使いのフィナーレを、なぜ地上波できちんと放送しなかったのでしょう。
フジテレビさんは、この演出だと視聴率をとれないと思ったのでしょうか？
このメッセージだけでも、きちんと日本の視聴者に伝えるべきでしょう。
フィギュアファンが見たいところを勘違いしてると思います。
（番組作ってるひとが、フィギュアをよく知らなとしか思えない・・・）

文句はこのぐらいにして（笑）、

この後、サンクトペテルブルグで、震災支援のアイスショーもありました。
プルシェンコ、ランピエールなど、ヨーロッパのスケーターが滑ってくれたということです。
美姫ちゃんもまた素敵な滑りをしたようです。
ありがとう！

ちなみに、高橋君はワールドカップ前に神戸でチャリティーショーを震災にあった羽生君などを交えて開き、一日で1300万円以上の義捐金を集めました。
そして、7日に名古屋で開かれる、チャリティーショーにも出演を決めました。

世界選手権の東京開催はソチオリンピックの2014年か15年に優先的に決めてくれるようです。