3月の震災から、4月、5月と、なぜか江戸時代のことを書いた小説ばかり読んでいました。
山口は地震も、津波も、原発の影響もなかったのですが、
東京に実家があるし、子供も大学に行っているので、とても心配だった。
特に、直後は、原発がどうなるのかというのと、
毎日テレビで繰り返される、津波の映像に日本全体が精神的ダメージを受けたと思います。
加えて、個人的にも大きな心配事があって、
こころ落ち着かない日々でした。
こんな時に、本なんて読んでいられないという方もいるでしょうが、
私は、本を読むことが精神安定剤なのだなと、再確認しました。
そして、こんな時に読んでいたのは、
江戸時代のお話でした。
『ばんば憑き』 宮部みゆき
宮部みゆきの「江戸もの」です。
宮部さんの江戸の話は、だいたい好きで、これもよかったです。
そして、お知り合いに勧められた
諸田玲子さんの『お鳥見女房』シリーズ
また、
高田郁さんの『みをつくし料理帖』シリーズ
宇江佐真理さんの『おちゃっぴ』
『深川にゃんにゃん横丁』
『髪結い伊三次捕り物余話』シリーズ
などなど
さらに、こんな本まで(笑)
『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』 安藤優一郎
『本当に江戸の浪人は傘張りの内職をしていたのか?』 山田順子
なぜか、江戸のお話を読むと、心落ち着いたのです。
江戸時代の時代背景として、身分制度、貧しさ、世の中のしがらみなどが厳しく、
生きることの厳しさが、今とはまったく違うのです。
その厳しさと理不尽さのなかで、生きている人たちの話が
自分の中のなにかを癒してくれたのだと思います。
読書は話の中に入る、一種の逃避だという人もいます。
でも、そのおかげで、心が騒ぐ事があっても、
安定を保つことができるのですから、
副作用のない精神安定剤ということで、とってもありがたいです。
特に、今回のような、自分にはどうしようもない事が起こった時には、
江戸のお話が効くということを発見しました
あくまでも、私にはね
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みけまる
Koo
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