見出し画像

思考内リゾート

過去は記憶の中に 記憶は思い出の中に

こんばんは、安井ふみです。

11月6日、訳あっての正午過ぎの起床でした。
それは睡眠リズムの狂いの正午過ぎ起床でなく、よく寝たバージョンです。
と言っても一度八時に起き、ご飯を食べたものの眠くて寝、そんな正午過ぎでした。

そんなお陰で、体力は100%、気力も100%充電された感じで、
いつもならそんな遅く起きた日の予定がない午後は、だらだらと家の周辺のお店をふらつくのですが、今日は出掛けました。

駅までの間、色々考えがふらついた末、いつもと違う行動時間開始に以前から『ブログ記事にしたいな』と思っていた場所に行くことにしましたよ。

しかし、今までなぜにそこを取り上げなかったかというと、そこは人がよく通って撮影しづらなそうな煩わしさの予感と、『気になる場所をブログ記事にする習慣のクセ』が出来たらどうにも日常生活が窮屈になる気がしてのネガティブな理由でした。

でも今日は、普段と違う一日の始まりにそれらを蹴散らす気構えを作ることができたのでした。

私が今回紹介するのは、南海高野線・堺東駅の横にある地下通路です。踏切代わりで線路の下を通ります。
(前述の『人がよく通る』は当たり前ですね...。)

ここがその入口。

初めてその地下通路を知ったのは意外にも4年ほど前。
“JR阪和線・堺市駅から、南海高野線・堺東駅まで歩いていけるのだろうか?”と単純に計画して時に、そこへたどり着きました。

第一印象は『取り残された昭和の遺構』って感じのとんでもなく古臭い、湿気ていて、異次元にでも繋がっていそうな怪しい雰囲気。
私にとってはとても大好物な雰囲気でした。多分違う形で夢に出てきそうでもあり。

それから何度か通りましたが、取り立てて何も不思議や怪奇現象が起こる訳でもない普通に通っていましたよ。

実際は入口から下を写真に通っている時に女性が一人、脇を通り過ぎ、下へ降りる時に向うから女性が歩いてきたりと、私ほんとの邪魔者でしたわ。

そんな邪魔者覚悟のお陰で(いいのか?この表現…。もちろん人が通る時はしっかりスマホは下に向けて、腕を下げていましたよ、言う間でもないですね。『怪しい者でない』アピール、『ここの風景を撮りたいだけです』アピール。)、
パチパチと写真を撮れました。

入口真正面から。


どんどん進みましょう。

左右の黒い部分は自転車のタイヤを載せ、押していく用のもの。



左右下の塗装剥げは、自転車によるものですね。


向うの風景。

あれ???
今回、進みながら写真を撮って行くと、私がイメージしていたような感じがしないです。色もこんな感じだったかすら覚えていません。

季節・気候・時間帯が何か影響しているのだろうか??とも考えましたが、いつも通るのもこんな午後の明るい時間帯でした。

私の記憶していた光景より小綺麗で、しかもこんなに広くて長くて明るくすっきりした中だったろうか??と少し不思議な感覚でした。

イメージはもっと窮屈を感じるほど狭く、通路は極端に短く、階段にねじれるように繋がり、かなり寂れた感があったのに…。

それは私のただの記憶違いなだけで、きっと第一印象をずっと引っ張り続けて、記憶の更新をずっとしていなかっただけでしょう。

初めて私がここに辿り着いた時、誰もおらず、ここしか通るところがなく、ここがどこへ繋がるかもわからない不安のまま、
階段を降り、誰が向うからやってくるかわからない不安と、また後ろからも誰か追いついてくる不安。
そんな『不安』と『恐怖』と『不気味さ』が私の記憶を作り上げていたのでしょう。

私が見せたい光景をしっかり撮ったと言うのにそれでは無いなんて、なかなか文章にはしにくいですね。

こうして写真であらためて見ると、
この色合い、きっと恐怖心をやわらげるための明るい配色にしているように思えてきます。
何なら上部の明るい系のブルー色が、昭和からのどこかにありそうな海辺の『遊園地』に併設される水族館の地下道のようにも見えますね。何なら下の通路の左右に壁に埋め込まれた水槽がいくつも並んでいて、楽しめるような。

…我ながらちょっとだけ、地下道を抜けてしばらく『何をしに行ったのだろう??』と思ってしまったものの、いつのまにか何だか気持ち的にすっきりもした物見遊山気分でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この後、辿り着いた南海堺東駅で、私の少し前のブログ記事のあの『耳鼻咽喉科のレトロな看板』を見つけたのでした。

*今後、時系列をわかりやすくするためにこの記事はレトロ看板記事後の日付に移動するかもしれません。ご了承下さい。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最近の「情景」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事