just moment.

どうぶつ大好きで、特にネコ科♡普段書くことは大体好きなモノについて。あと人間関係、日々の呟き等々、内容は雑食系です笑

キジトラの彼女 (完結編3)

2020-10-22 17:40:00 | 日記

ようやっとです😭
長々と読んでくださった方、本当にありがとうございます。
これで、整理がつきます

キジトラの彼女は高齢でした。

仕事をしていても、彼女の体調が良くないと私が不安になってしまい、いつかは別れの日が来ることをとても恐れていました。

その後2年間。


彼女は生きました。


最期、私が自分で決めていたこと。


守れなかった。


今でも信じられないのですが、瀕死の彼女を置いて外出してしまったのです。

その日も動物病院へ行って、獣医さんに今日中にどうにかなることはないと聞き、

それでも明らかに衰弱して自ら動けない彼女を置いて行ってしまった。

彼女の前で母親と大げんかをして、怒鳴り声を聞かせてしまった。

その後です。


出先で母親からの連絡を受けました。

泣きじゃくりながら「死んじゃった!ちょっと目を離した隙にコタツの前で倒れて。」


スコくんが亡くなっても泣かなかった母。

キジトラの彼女にあまり関心がなかったのに(彼女は母のことをとても怖がっていました。気配がすると逃げるw)

あんな風に泣きじゃくるなんて、私がびっくりして、逆に泣けなくなっちゃったんですね

早く彼女の元へ帰らなければならないのに、帰りたくない。


高校時代の担任に電話をしながら帰宅しました。

先生は落ち着くように言葉をかけてくれました。


そして、対面。

一気にそれまで引っ込んでいた涙が出てきて止まらない。

直ぐに彼女が使っていた毛布で彼女を包み、椅子の上へ寝かせました。


本当は最後だけ一緒に寝たかったのですが、先生はそれはダメだと言うので、彼女が横たわる椅子をベッドの隣に持ってきて眠りました。


3日間は何も出来なくて。

ずっと泣き叫んでいた気がします。


彼女が旅立って数週間は、夜に水を飲む音やコタツから出てくる足音、お風呂に入っている時の出待ちの鳴き声等々

聞こえるんです。まだ近くにいるのかな、

なんて元担任とも話していました。



それからは圧倒的な喪失感との闘いでした。

仕事から帰っても、もうあの仔は玄関の前で待ってくれていない。


何故あの仔がウチにいないのか心が理解できない。

そこかしこに彼女の存在を濃く感じるのに。


踏切の前に立つと引き寄せられる気がして、自分が怖かった。

ゾンビ状態でした。


職場では怒りが止まらず、上司をモノでぶん殴りそうになる衝動に駆られるし、理不尽な感情でいっぱいになって、自滅。


退職してからは、がむしゃらに働いた日々を激しく後悔しました。


その時間を彼女と過ごせばよかった。

もっと近くで一緒に居れば、身体の異変に気付けたのに。

具合のわるい彼女を置いて仕事へ向かうこともなかったのに。


自分がやったきたこと全てが無駄に思えてなりませんでした。


それでも季節は刻々と進みます。


彼女と最後にお花見をした場所。

あんなに悲しい思いで桜を見たのは生まれて初めてでした。

喪失感と悲しみは今もあります。

長くかかることだと言われました。


ありがとうも、ごめんねも言い切れないくらい沢山あって、そういう思いはどこへ行くのでしょう。

どうか、届いてほしい


宇宙一愛しているって

とても愚かなことをした私だけど

あなたを傷つけたし、最期も一緒に居なかった私だけれど、

それでもあなたのこと一番大切に思っていること

あなたがくれたスペシャルな愛を忘れないよ

私の中にあるあなたへの愛を忘れない


私の所に来てくれてありがとう。

本当にありがとう。本当にごめんなさい。

また会えますように


最近は、この歌を聴くとキジトラの彼女を思い出します☺️

大切な人や存在を失った全ての方々へ。

https://m.youtube.com/watch?v=lYIMH8RYCLw

(フル/live)

https://m.youtube.com/watch?v=RsEnknXJgPM




キジトラの彼女 (完結編2)

2020-10-22 17:20:00 | 日記


まどろっこしくてスミマセン



数年前にスコくんが旅立ち、看病もしっかり出来ないままお別れしたことを、ずっと悔いていたので、キジトラの彼女にその時が来たら、必ず必ずそばに居よう。


それが私の務めだし、少しでもこれまでの恩返しをしなければと強く心に決めていたのです。


その頃はアルバイトをして自分はどこまで出来るのか、試し試し生活していました。


帰宅すると家族の怒鳴り声が響き渡り、理不尽な怒りと暴言が向けられる。

TVは爆音。

逃げ出して、落ち着くまで公園で過ごしたり母校(高校)に忍び込んだり


正直、家族を殺そうと何度も思いました。

衝動が抑えられなくて家を出るという意味もあったんです。


実際、衝突して危なかったので行政の方々に介入してもらっていました。


何だかんだで祖母も私も落ち着いた(母は相変わらずでしたが)

その矢先に祖母が体調を崩し、入院。


着替えを持って行ったり、手術の同意書、医師からの説明を受けたりバタバタしていました。


すると、キジトラの彼女が足温器の上で硬直している 脈がとても速い。


12分で戻るけれど、心配になり動物病院へ。


てんかん発作だと言われました。


段々と発作の頻度と時間が増える彼女。


泣きながら病院へ急ぐ。


ついに寝たきり状態になってしまいました。


発作の影響なのか、目も見えていない様子。


もう、この仔は助からない。

彼女との時間をもっともっと大切にしようと思っていたのに。


あの仔はもう階段を猛ダッシュで登ることも出来ないんだと思うと涙が止まらなかった。


身体の中のモノをごっそり抜かれたような感覚でした。


でも、彼女は頑張りました。

薬が効いてきたのか、見る見るうちに回復。


寝たきりだし、最期くらいはとあげたことのないスモークサーモンを鼻面へ持っていくと、ペロッと食べたのです😳

これはいけるかも知れないと彼女の生命力を感じました。


起き上がって、目が見えないながらもあちこち歩き回り、行き止まりや隙間にぶつかるとジッと固まる彼女。

冷えは良くないと聞いていたので、ストーブの前にゆっくりと降ろします。

不安なのか、私の膝に顔を押し当ててくる。


「大丈夫だよ、私が守るから。あなたの目になるから。ずっとそばに居るからね」

と彼女の身体を包みながら何度も話しかけました。


数日経つと、視力も戻ってきました。


本当にこんなことってあるんだ

神様ありがとうって感謝しましたね


寝たきり、失明状態から全快するなんて信じられなかったです。


またゴハンをガツガツ食べて、おやつをねだり、階段を猛ダッシュでマッサージ。


ネズミのおもちゃをズタズタにして持ち込んだコタツの中でニャオニャオ言う。


キラキラした瞳を向けてくる彼女のことを女神だと思いました。


あまりに苦しくてしんどくて、死を望んでいた私は、この仔と一緒に生きたい。

守りたい。

そんな風に変わっていきました。


キジトラの彼女 (完結編1)

2020-10-22 17:14:00 | 日記


もう10月も後半
なんて、先月も同じようなこと書いたかな🙄
かなり時間が空いてしまいました。
ナゼだろう、3万字も書いてないのにメモに書いたのをコピペするとかるーくオーバーしてしまう
では、続きを

大学生になる頃には湿疹が治ったこともあり、自分のいる間だけ猫さん達を自室へ入れていました。

特にキジトラの彼女は、ワケが分からなかったと思います。

自分の部屋に、自分のベッドに上がれない

夜締め出されるのはナゼだろうと。


同居していた祖母の耳がわるく、TV音が段々と大きくなってきました。


私がうつを発症した年。

その頃が一番凄かったです。


常時6070くらい


彼女の寝床は祖母の障子の部屋から近い場所にありました。


猫の聴覚は犬の数倍あります。


尋常じゃない音量は朝早くから夜中まで続きました。


私は下の階に降りて行けず、自分に絶望して死ぬことばかり考えていました。


彼女を助けなかった。

苦痛だったであろう環境に置き去りにしてしまった。


丁度、実習24時シリーズの後のことです。


家庭内はぶっ壊れていました。


誰も頼ることができない

家の中にいても安心できない


そんな時期、あの仔は私の側にいてくれたのです。


今まで何度も何度も酷いことをして、傷つけてきたのに、私は自分を優先させて彼女を見捨てたのに


彼女の身体は温かかった。

当たり前のことですが、私にとってその温もりがどんなに救いになったでしょうか。


トクトクトクと、速い鼓動も聴こえます。

生きている。あぁ、何もかも失ったと思っていたけれど、この仔がいてくれる。

心が休まる唯一の時でした。


彼女はマッサージが大好きで。

私が階段を登っていると、弾丸のように走ってきて一つ上の段に前足をつき、身体を伸ばします。


「さぁ、やって!!」って意味です笑。


強めのタッピングをしたり、便秘体質だったので腸マッサージをしたり。


雑誌か何かで読んで、歯ブラシでトントンしたり。


彼女が旅立って間もなくは、コタツから出てきて私のイスに前足をかけ、マッサージを所望する姿がよくちらつきました。


家では心安らぐ時間がない中で彼女は私を癒してくれました。


家族の誰よりも心に寄り添ってくれる存在だと改めて気づいた時期でした。


(完結編2へつづく)


キジトラの彼女 (中編)

2020-10-05 12:54:00 | 日記


イメージ画↑

逃避している間に10月になってしまいました🌧
先月中に書き終えようと決めていたのに😑

いざ思い出すと、
とても苦しかった。
痛かったです

でもキジトラの彼女のこと
このままじゃ、ずっと引きずったままだから
最後までがんばります。
長くなりますが、お付き合い頂ければ嬉しいです。

以下つづき
ーーーーーーーーー

スコが家族となり数年が過ぎ、

私が高校生になった頃。


進学した学校と教師が怖い程合わず←

毎日地獄に向かう気持ちで登校していた私は

ある日学校に行けなくなりました。


中学から登校拒否があった私に、親はこれ以上甘やかしたら良くないと思ったのか、

編入を頑として認めませんでした。

限界でした。

自死を具体的に考え始めたのはその頃だったと思います。


結局単位数が足りなくなり、編入するしかなくなりました。


やっとやっと、その高校とさよならできて

間もなく。


顔中に痘痕のような湿疹ができてしまい、

大学病院の皮膚科に行っても良くならない。



夜は痒みが強くて眠れない

暖房が入った部屋に入れば首から上が燃えるように熱く、5分と居られない。



編入先での月2回のスクーリングですら危うかった


引くのに8ヶ月ほどかかりました。

(心身症だったもよう💧)


その間、私はろくに外出できなかった。


友達との約束も湿疹が急激に悪くなると守れずを繰り返し、愛想を尽かされる始末。


その頃は自分のことで精一杯だったんだと思います。

彼女との記憶があまりありません。


でも、この間私は今でも死ぬほど後悔していることを彼女にしてしまいます。


一向に良くならない顔中の湿疹の原因を調べる為、血液検査を受けました。


その結果、猫にアレルギー反応が出てしまったのです。


あとから思えば心身症なのだから、猫アレルギーだけが湿疹の理由では無かったはず。


なのに。


私はなんとか良くなりたい一心で、猫達を部屋から締め出してしまったのです。



その先何年も。



引いた後も、再発したら…と考えると服薬も止められませんでした。



あの仔は私の部屋に入りたくて

何度も何度も鳴いていた。

夜通しドアのそばで、入れてくれるのを待っていた。


私が最初に彼女を迎え入れた部屋なのに。


最初に乗せたベッドなのに。


とても残酷なことをしました。


彼女や他の猫たちを部屋から排除してしまった年月は取り戻せません。


どうしたらこの酷い仕打ちを

私の過ちを償うことができるのでしょうか。



この記事で締めるつもりでしたが、ナゼが文字数エラーになってしまいます😭

(そんなに書いてないのに←)


後編へつづく。