[祖父がインスタントコーヒーを]
ある小さなデザイン事務所に転職した。
そこで仕事をしていると、誰かがしきりに名前を呼ぶ。
振り返ると祖父が、窓の外から呼んでいる。
インスタントコーヒーの瓶を窓から差し入れする。
マックスウエルの銘柄だ。
有難く受け取った。
荷台のようなものが見える。足腰が弱いのに運んでき
てくれたのかと感謝。
<現実の世界では、いまネスカフェのインスタントコー
ヒーを飲んでいるが、そろそろ飽きてきたのでマックス
ウエルにしてみようかと思っていたところだ。
ところで祖父は、とっくの昔にあの世に行っている>
ある小さなデザイン事務所に転職した。
そこで仕事をしていると、誰かがしきりに名前を呼ぶ。
振り返ると祖父が、窓の外から呼んでいる。
インスタントコーヒーの瓶を窓から差し入れする。
マックスウエルの銘柄だ。
有難く受け取った。
荷台のようなものが見える。足腰が弱いのに運んでき
てくれたのかと感謝。
<現実の世界では、いまネスカフェのインスタントコー
ヒーを飲んでいるが、そろそろ飽きてきたのでマックス
ウエルにしてみようかと思っていたところだ。
ところで祖父は、とっくの昔にあの世に行っている>
(祖父は丑年だった)