沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

明日(3月16日)、北陸新幹線が金沢から敦賀へ延長   福井県は観光と経済活性化の期待に湧いている

2024-03-15 13:51:41 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)3月15日(金曜日)弐
       通巻第8176号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 明日(3月16日)、北陸新幹線が金沢から敦賀へ延長
  福井県は観光と経済活性化の期待に湧いている
***************************************

 北陸新幹線は日本海沿岸の糸魚川(新潟)から富山、金沢を通り、若狭と越前の境にある港町・敦賀まで延長される。『古志の国』の再現だ。
敦賀駅は新幹線駅で最高位の三階建て、駅前は商店街が整備され、あちこちに歴史的な遺物やら銅像、記念館がならんで観光客を待ち受けている。気比神宮から金ケ崎城跡は後醍醐天皇の御代の激戦地、信長潰走のおりは明智光秀が鉄砲隊を組織してみごと殿軍を務めた。

松原海岸から南へ歩くと、水戸藩の武田耕雲斎以下の天狗党を祀る松原神社、このあたりに渤海使をむかえた迎賓館があった。敦賀は観光資源に恵まれているのである。

 筆者、古代史最大のミステリーのひとつである応神天皇、そして継体天皇の取材を数年つづけているため何回も訪れてはいるが、訪れるたびごとに新しい発見がある。
記紀では応神天皇が武内宿弥に連れられて禊ぎに気比神社へ赴き、地元の神と名前を取り替えた。なぜ? 

気比神社は仲哀天皇、神功皇后、応神天皇を祀るが、猿田彦と竹内宿彌もちゃんと祀られている。敦賀の応神を祀る神社のほぼすべてで、武内宿彌を祀っている。その謎を解明するために現地の稗史を調べているのです。

 継体天皇は三国に育ち、坂井市にある『天皇宮』に大和朝廷からの使者、大伴金村と物部荒鹿火を迎えた。その近くには執務した高向宮跡がある。また謡曲「花かたみ」の舞台と想定されるのが越前市の「花かたみ公園」と味真野神社。そこから奥へぐんと這入り込むと五星(ごおう)神社がある。応神から継体までの五代をまつる神社だ。このあたりが「文室」(ふむろ)とよばれるのは継体天皇の学問所があったとされるからだ。

 脱線すると能の『花かたみ』は各地の能舞台で演じられるが、ことしは3月17日に長野で催される。残念ながら筆者、先約とかさなって鑑賞に行けない。越前郊外の味真野神社境内には、この能を再現する継体天皇と越前妻とが並ぶふたりの銅像が建立されており、王冠は金で輝いていた(それにしても駅から遠いです)。
脱線すると雇ったタクシーは日産EV。『タクシーの電気自動車は初めて』というと運転手は「寒いから暖房を入れると電池の消耗がものすごい」と愚痴をこぼした。

 新幹線のはなしに戻すと福井駅前には「ふくみち」として商店街が整備され、武生駅は従来線駅よりかなり遠い田圃の真ん中に「越前たけふ」駅が新装されていた。
 沿線にはカメラマンがズラーリ、最後の従来線の車両と新幹線の一番列車を撮影しようと全国から鉄道ファンがあつまって壮観だった。彼らには応神、継体天皇に興味はない。

 さて糸魚川、富山(射水)、伏木、倶利伽羅峠、加賀の小松、そして坂井市の称念寺、敦賀気比神宮と、それぞれに芭蕉の句碑が建立されている。『奥のほそみち』は『古志のほそ道』であったというのが筆者の持論である。(拙著『葬られた古代王朝・高志国と継体天皇』、宝島社新書を参照。古志は「高志」、または「越」とも書きます)。

  ▼
((( 演目事典より )))
越前国味真野(現在の福井県越前市味真野町周辺)に、応神天皇の子孫である大迹部(おおあとべ)皇子(男大迹皇子、男大迹邉皇子とも表記)が住んでいました。皇子は武烈天皇より皇位を譲られ、継体天皇(450~531)となり都へ旅立ちました。帝は味真野にて寵愛していた照日の前に使者を送り、手紙と愛用した花筐(はながたみ:花籠のこと)を届けます。出先で使者を迎えた照日の前は、天皇の即位を喜びながらも、突然の別れに、寂しく悲しい気持ちを抑えられず、手紙と花籠を抱いて、自分の里に帰りました。
大和国玉穂の都(現在の奈良県桜井市池之内周辺)に遷都した継体天皇は、ある秋の日、警護に当たる官人らを引き連れて、紅葉見物にお出かけになりました。そこに照日の前と花籠を持った侍女が現れます。彼女は天皇への恋情が募るあまり、狂女となって故郷を飛び出し、都を目指して旅をしてきたのでした。狂女・照日の前が、帝の行列の前の方に飛びだすと、官人が狂女を押し止め、侍女の持つ花籠をはたき落します。照日の前はこれをとがめ、帝の愛用された花籠を打ち落とす者こそ狂っていると言い、帝に逢えない我が身の辛さに泣き伏してしまいます。
 官人は帝の命令を受けて、照日の前に対し、帝の行列の前で狂い舞うように促します。照日の前は喜びの舞を舞った後、漢の武帝と李夫人との悲しい恋の顛末を物語りつつ、それとなく我が身に引き寄せて、帝への恋心を訴えます。

帝は、照日の前から花籠を受け取ってご覧になり、確かに自分が愛用した品だと確認し、狂気を離れれば、再び以前のように一緒になろうと伝えます。照日の前は、帝の深い情愛に感激し、正気に戻ります。この花筐以降、「かたみ」という言葉は、愛しい人の愛用の品という意味を持つようになったと伝えられています。かくして二人は、玉穂の都へ一緒に帰っていくのでした。
 (( 以上ご参考までに )))


さて中国はTIKTOK問題で、どうでるか?   下院は352 vs65 で禁止法案を可決

2024-03-15 13:50:57 | 日記
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)3月15日(金曜日)
       通巻第8175号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 さて中国はTIKTOK問題で、どうでるか?
  下院は352 vs65 で禁止法案を可決
***************************************

 3月13日、米連邦議会下院は」『TIKTOK禁止法案』を賛成多数で可決した。
 賛成352 反対65,棄権1。ただし反対は民主党50だが、共和党の15名が反対に回った。直前にトランプが発言した「禁止したらフェイスブックが二倍になる」という警告に影響されたのかもしれない。

 上院がいつ開催されるかは不明なので、禁止法が成立するにはまだ紆余曲折が予測される。バイデン大統領ははやばやと「法案成立したなら署名する(拒否権を発動しない)」している。

 中国は猛反発を繰り出し、「自由経済の原則を踏みにじる暴挙。表現の自由を謳うアメリカの矛盾した行為だ」などと強く反駁しているのもおきまりの常套句。TIKTOKの親会社バイトダンスへに圧力をかけているのだが、米国企業へTIKITOKを売却する選択肢を全面的に否定した訳ではない。

 おりしもUSスチールの日本企業の買収をバイデン政権は反対しており、トランプも反対を表明しているように、米国内の通信、ネットの『主権』は外国企業には譲らないというナショナリズムを発散させて、選挙民へ訴えているキャンペーンの一環だろう。

 TIKTOKを「信頼できる米国企業」に売却すれば禁止しないという法案の付帯条件は、それならイーロンマスクのX社が買えば、フェイスブックやジェミニのような左翼の政治武器化を防ぐことにもなり一石に鳥になる。
ムニューシン前財務長官が名乗りを上げた。「買収に意欲」を示し、「他の投資家とグループを結成する」と述べたのだ。
ムニューシン元財務長官は、ゴールドマン・サックスの元幹部で、トランプ政権の財務長官時代に辣腕を振るった。退任後はファンドを創設していた。


「小池百合子都知事との戦い」 【有本香の以読制毒】日本保守党初陣、東京15区を選んだ5つの理由 われわれは「小池百合子都知事との戦い」を望んでいる 飯山陽氏を擁立

2024-03-15 13:43:24 | 日記
わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
                 頂門の一針 6804号

 ━━━━━━━━━━━━━━━
「小池百合子都知事との戦い」
━━━━━━━━━━━━━━━
【有本香の以読制毒】日本保守党初陣、東京15区を選んだ5つの理由 われわれは「小池百合子都知事との戦い」を望んでいる 飯山陽氏を擁立 


 夕刊フジでも報じていた通り、日本保守党(以下、保守党)は5日、衆院東京15区(江東区)の補欠選挙(4月16日告示、同28日投開票)の公認候補予定者(党支部長)を発表した。博士号を持つイスラム思想研究者で、ベストセラー著述家、人気ユーチューバーでもある飯山陽(いいやま・あかり)氏だ。

 飯山さんの学識・見識の高さ、クリーンさを今さら説明する必要はなかろう。ただ、彼女の強みがそれだけではないことは強調しておきたい。主婦であり母親であり、しかも治安や衛生状態の良くない国で子育てをした経験は他の人が持ち得ないものだ。

 その経験のためか、5日の発表後すぐに街へ出て辻立ち演説して回っている飯山さんの言葉には独特の説得力がある。

 「お子さんを連れて夕飯の買い物をしているそこのお父さん、お疲れさまです。小さいお子さんを連れての買い物は大変ですよね」などと通行人に声をかけ、こう続ける。

 「子育てにはお金がかかる。なのに給料は上がらない。でも税金や社会保障の負担は上がる。物価も上がる。どうすりゃいいの。でも、こんな私たちの気持ちは政治家には分かんないんですよ」

 「飯山博士」ではなく、「主婦・飯山あかり」の肉声が街行く人々を振り返らせる。彼女の演説のうまさは、保守党の特別顧問で元仙台市長の梅原克彦さんも認めている。

 身内を褒めるのはこのぐらいにして、そもそも、なぜ保守党が初陣を東京15区に定めたかを語ろう。

 新規参入の政治団体にとって、衆院の小選挙区を戦って勝つことは至難の業だ。「なのになぜ?」とよく聞かれるが、答えは主に5点ある。

 第1は、百田尚樹(ベストセラー作家)、河村たかし(名古屋市長)両代表がともに「勝負師」だからである。「地盤もカネもないが、とにかく一丁やろうやないか」と最初から2人の意見は一致していた。「われわれは評論家の集団じゃないんだから」と。

 第2は、東京15区がまさに「政治腐敗の象徴」のような状況になっていたからだ。同区では、自民党衆院議員が2代続けて「政治とカネ」の問題で逮捕・起訴された。これを座視しては、「政治の家業化をやめよう」を公約に掲げる団体としての名が泣く。

 第3の理由は、政治腐敗に揺れてはいるものの、江東区は「非常に魅力的な地域」であるという点だ。

 第4の理由は、東京には無党派層が多く、われわれの党員も比較的多いこと。既存政党の組織がガッチリ票を押さえている地方では、私たちの勝ち目は皆無である。

 そして、第5の理由は、ここで初めて明かすが、「小池百合子都知事との戦い」をわれわれが望んでいることだ。これには少々説明がいる。

 現在、小池氏には2つの選択肢がある。

 1つは、7月7日投開票の都知事選で3選を目指す道。もう1つが、かねてから取り沙汰されている東京15区補選へのくら替え出馬である。

 メディアの報じ方を含め、東京15区が「小池氏の出世の踏み台」のように扱われることは噴飯ものだ。加えて8年前、江東区・豊洲をさんざん風評被害にさらした本人が一体どんな顔をして「江東区の代議士」を目指すというのか。

 いずれもひどい話だが、こういう「小池政治」は現代の政界の一つの象徴といえる。これを何とか止めたい。

 そのために、私たちは「4月の衆院補選」と「7月7日の戦い」を併せた、二段構えでのロードマップを考えてはいる。

 とはいえ、勝算があるわけではない。相手は巨象、私たちは「蟷螂の斧」だ。「Go for broke(当たって砕けろ)の精神」と言ったら嘲笑われるだろうが、それでも意志なきところに道はない。

 かつて、石原慎太郎元都知事は「東京から日本を変える」と言った。

 私たちにまだその力はないが、「日本を豊かに、強く」するためにも、首都・東京で死闘を演じて、必ずや爪痕を残したい─。

 東京15区から始まる日本保守党の新たな挑戦のストーリーに、ぜひともご注目いただきたい。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。