鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2021年9月28日号)
*北朝鮮、ミサイル発射の真意
前号「韓国と豪州の潜水艦兵器」をテーマにしたトーク番組(25日ライヴ配信)がUPされている。前号に含まれない情報も追加してあるので是非ご視聴を!下記をクリック
https://youtu.be/AHrdR7kdNpc
(2021年9月28日号)
*北朝鮮、ミサイル発射の真意
前号「韓国と豪州の潜水艦兵器」をテーマにしたトーク番組(25日ライヴ配信)がUPされている。前号に含まれない情報も追加してあるので是非ご視聴を!下記をクリック
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番組でも触れたが、10月11日に共著書「2023年台湾封鎖」が宝島社から出版される。私を含めた10名が来るべき台湾危機について健筆を競っている。乞うご期待!
今朝、北朝鮮が日本海に弾道弾を撃ち込んだ。ニューヨークの国連総会で北朝鮮代表が演説した直後に発射した。演説は、米国に対話を呼びかける内容だから、この発射は米国に「発射を止めてほしいなら首脳会談を申し込め」というシグナルであろう。
米朝首脳会談は2019年6月に南北境界線でトランプと金正恩が会談したのが最後である。バイデン新大統領は首脳会談を望んでいないし、金正恩は繰り返し指摘されているように既に死に体であり、最近登場する金正恩は替え玉だから、米朝首脳会談は見込みがないと思われてきた。
金正恩の妹、金与正は24日、25日と二日続けて談話で対話の可能性を示唆している。つまり金与正は会談の北朝鮮側の代表として名乗りを挙げていると見て良い。だが最高指導者の地位を確立していない金与正にバイデンが会う訳はない。
金与正もその事を認識しているに違いない。とすれば金与正は交渉相手として誰を望んでいるのか?大統領との直接会談が無理なら、副大統領との会談を望むのが順序であろう。つまりカマラ・ハリス。女性副大統領なら金与正とバランスも取れよう。
カマラ・ハリスは8月にシンガポールとベトナムを歴訪して外交デビューを果たしている。シンガポールとベトナムはいずれもトランプと金正恩が会談した所であり、そのとき金与正も同行していた。水面下でハリス・金与正会談が模索されていると見ても不思議はあるまい。