平成3年に携帯会社からムーバ等が販売されて、わざわざアマチュア無線資格を取得しなくても友人知人と音声でのコミュニケーションが取れるようになり、その後、メールやインターネット等での通信が隆盛を極め発展してきた。
平成3年直前のアマチュア無線従事者数、特に4級ハム数については、純粋に無線に興味があって取得した割合は少なく、ほとんどが携帯電話が出るまでの暫定数としてみたほうがいいと思う。
つまり、例えれば昭和54年度末から平成2年度末までの12年間で増加した約120万人のほとんどは、携帯に流れてアマチュア無線に戻ってくることは無いと思う。
そして、JARLでは会員数の少なさを嘆いているが、そもそも腰掛の従事者数増加にぬか喜びしていたのが誤りで、冷静に考えれば会員年齢分布が上昇してQRTする局が多くなるのと、新規従事者やカムバック従事者が今のJARLに魅力を感じないからだと思う。
ハッキリ言って、何をしてくれているのか分からない。カード交換中継ぎ組織だけじゃ魅力は無い。
だいたい、今時、紙ベースのカード交換など、いつの時代でストップしているんだ?
もっと手軽な別の方法があるだろうに。
それに、ハムが絡む電波行政や規制、各種申請制度の簡便化など、もっと会員になって得られる特典がないと、魅力は無い。
JARL会員IDとパスワードがあれば、各免許レベルに適合する各メーカの技術基準適合機器は変更届を出さずに使えるとかの部分的包括免許など、そのくらいの利便性があれば会員になってみたいと思う。
【追加2/28】
もっと詳細に調査してみた。
昭和46年から53年までの平均増加数が54,190で推移。
平均増加数で平成5年までの従事者数をカウントすると約146万8千人が妥当な従事者数となり、実際の247万人は異常増加に見える。
従って、異常値から平均値を差し引いた約100万人以上は免許を取って開局せず、携帯・スマホに流れていると思う。
なので、今の旧態依然として何の利便性も感じられないJARLでは絶望的だと思う。