Jahkingのエサ箱猟盤日記

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殺られる/危険な曲り角 ― オリジナル・サウンドトラック

2021年01月28日 | Jazz
1,Des Femmes Disparaissent Les Tricheurs - Les Tricheurs/O.S.T (Fontana) 1CD 380円
マイルス・ディヴィスが手掛けた「死刑台のエレベイター」、デューク・ジョーダン作アート・ブレイキーが演った「危険な関係」と並ぶシネ・ジャズ、フランス映画の「殺られる」と「危険な街角」のオリジナル・サウンド・トラックを収めたCDを入手しました。

先に書いた2作は古くから愛聴してきましたが、恥ずかしながら今回の2作は初めて聴きました。
トラック1〜18の「殺られる」は、あらら、こんなにカッコ良かったとは! 1分足らずから3分程度という短い演奏時間の為無視を決め込んでいたのですが、なんのなんの、これだけ美メロのゴルソン・ハーモニーが次から次への出てくればもう文句無し、さすがベニー・ゴルソン。短いながら各人のソロもバッチリ決まりサスペンス・ムードも満点。

驚いたのは、1曲目の"Generique"は「Benny Golson & The Philadelphians」やブルー・ミッチェルの「Blues on My Mind」で演っていた"Blues on My Mind"、6曲目"Ne Chuchote Pas"はお馴染み"Whisper Not"、18曲目"Final Pour Pierre Et Beatrice"はアート・ファーマーの「Modern Art」で演っていた"Fair Weather"なのです。

録音メンバーはリー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリットという黄金時代のメッセンジャース。1958年12月のパリでの録音ですが、同じ12月の21日にはパリのthe Club St. Germainでの大名盤「サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ」が録られているのです、悪かろうはずはございません。

で、トラック19〜23が「危険な曲り角」。こちらはハーブ・エリスを含むオスカー・ピーターソンのカルテットをバックに曲によってスタン・ゲッツにロイ・エルドリッジ、コールマン・ホーキンス、ディジー・ガレスピーがフューチャーされるという演奏が収められています、が、こっちは映画自体がどのような映画なのかは知りませんが、前者のような独特のムードを持つわけではなく結構フツーのジャズ、という印象。最後に入っているライオネル・ハンプトン・グループによる"Crazy Hamp"はヴァイヴではなくうなり声をあげてドラムスを叩くハンプトンのショウケース曲。

[Des Femmes Disparaissent]
1 Générique 2:44
2 Pierre Et Béatrice 1:03
3 Nasol 0:41
4 Tom 1:13
5 Poursuite Dans La Ruelle 0:19
6 Ne Chuchote Pas 1:25
7 Mambo Dans La Voiture 1:17
8 Merlin 0:45
9 Juste Pour Eux Seuls 2:25
10 Blues Pour Doudou 3:13
11 Blues Pour Marcel 4:19
12 Blues Pour Vava 3:29
13 Pasquier 1:00
14 Quaglio 0:45
15 La Divorcée De Léo Fall 2:10
16 Suspense, Tom Et Nasol 0:39
17 Des Femmes Disparaissent 1:02
18 Final Pour Pierre Et Béatrice 0:59
[Les Tricheurs]
19 Les Tricheurs
20 Clo's Blues
21 Phil's Tune
22 Mic's Jump
23 Crazy Hamp


やられる



危険な街角



Générique (BOF "Des femmes disparaissent")




Ne Chuchote Pas (BOF "Des Femmes Disparaissent")




Blues Pour Doudou (BOF "Des Femmes Disparaissent")




Blues Pour Marcel (BOF "Des Femmes Disparaissent")




Musique Originale Du Film Les Tricheurs (1958) Jazz - Dizzy Gillespie Ray Brown Oscar Peterson

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