Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Thompsons (1975)

2021年03月19日 | Soul, Funk
1,I'll Get Over It/The Thompsons (BCW/Brewerytown Beats) 1LP 1,620円
元々は湯村輝彦さんが70年代後半に日本に持ち込んで超が付くレア盤として一気に有名になったブツでしたか。そんなことで古くからレア盤として知られるトンプソンズ唯一のアルバム、昨年ついに再発されて一部では話題になりましたね。嘘か真か300枚限定プレスだというその再発LPの新古盤が下北DUにて1,800円で転がっていてそれがまとめ買いで更にその10%offで買うことが出来ました。

80年代の初め頃だったか5,000円近く出して買ったブートと比べても鮮明なジャケット写真、そのジャケットが二つ折りのダブルジャケットになり帯まで付いているという豪華仕様。音質も聴き慣れたブートに比べれば音圧、レンジ、分離共に良好(当たり前ですが)。

思えばこのブート(つーか当時はよもやブートとは思っていなかったのですが)を嬉々として購入した頃は一番スイートソウルを集中的に聴いていた時期、あまたの名盤の中にあってインディの常の低予算制作のこのトンプソンズはどうしても聴き劣りしてしまうのはやむを得ないところ。そんなことで、まぁ悪くはないけど........そんな印象でしたし、巷の評判も概ねそんなところだったかと記憶します。

そんなところからウン十年、こちらの耳も経験積んで(経年劣化かもですが(笑))ストリングスの代用キーボード(メロトロン?)もさして気にはならず、的確で存在感のあるベースに感心したり、甘さよりも塩辛さが勝るファルセットがあらためて癖になりそうになったりとスロウナンバーは結構何回もリピートしてしまっています。

何といっても先ずは語りから入ってそのファルセットが爆発する5分半ものアルバムタイトルナンバー"I'll Get Over It"、これは完璧。リードを取るのはそのファルセット氏ともう一人、こちらはフツーのシンガーと云う感じですが、コーラスはどの曲でも結構聴かせてくれ”Seems Like I've Known You” ”I'll Always Love You” ”Invincible”あたりのスロウナンバーは充分楽しませてくれます。

Side A
A1.Message
A2.Seems Like I've Known You
A3.I'll Always Love You
A4.Invincible
Side B
B1.I'll Get Over It
B2.Love In Her Eyes
B3.Gotta Get Down, To Ever Get Up」We Love To Sing
B4.We Love To Sing


thompsons


thompsons



The Thompsons I'll Get Over It BREWERY TOWN Records




I'll Always Love You




Invincible




Love in Her Eyes


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8 コメント

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Unknown (しみへん)
2021-03-19 13:56:28
おお、再発盤買われましたか!
私はCDは買いましたが、ブート盤で我慢してましたが、並べてこれだけジャケットが綺麗だと欲しくなりますね。
私も曲の良さもあって、タイトル曲が一番。

CD化とかでvocal grope物のめぼしいものはそれなりに手に入れられるようになりましたので、あと思いつく所と言えばハートジャケのchosen fewぐらいですかね。まあ高い金出してもまでも欲しいとは思いませんが。あ、あと なかなか遭遇出来ないa tint of darkness。
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Re: A Tint of Darkness (Jahking@管理人)
2021-03-19 19:12:18
すっかり忘れていましたがA Tint of DarkenessのSOBからのLPは持っていますね、70年代の終わり頃ほぼリアルタイムで通販で買ったものだったと思います。
忘れていたくらいでもう20年位聴いていませんがA面の1曲目と雨音のSE入った曲が気に入っていたという記憶、早速引っ張り出して聴いてみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=fecVkUa6Fjc

因みにですが、
例のソウル専門ブートレーベルSoul From The Vaultが出していた何枚かのLPで使われていた4人組が天を指しているイラストはこのA TintのStarfireからのシングルのPSからの流用でしたね。このシングル「You Send Me b/w Steal Away」も持っていました、2曲ともアカペラでした。
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Unknown (しみへん)
2021-03-19 19:46:28
なんと!お持ちですか!
ご紹介のシングルは私も持っていますが、LPは5桁しか見たことありませんので、手が出ません。うらやましい限りです!こういうDramaticsタイプ好きなんですよね。こういうCD化されていないのに限ってAmazonでデジタルミュージックで出てたりするんですよね。
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Re:A Tint of Darkness (Jahking@管理人)
2021-03-19 21:18:46
デジタルミュージックでは出ているのですか、それは凄い。
引っ張り出して今聴いていたところです、The Thompsons以上に塩辛いボーカルがいていいですね、確かにドラマティックス・タイプ、硬派ですね。
記憶では70年代の終わり頃に大阪のサムズか名古屋のBig-Oの通販リストで見つけて買ったもので2,500円だったと思います。知ったのはSoul On誌ですね。確かに思えば店頭でこのLPはついぞ見たことがないです。
youtubeを見ていたらこの12"も持っていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=hiK4D2bZd3I
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The Thompsons (tーizu)
2021-03-22 13:05:21
湯村氏がらみのレア盤として知ってはいたもののこの度の再発ではじめて聴くことが出来ました。
お二方のご指摘どおり絶対的名曲のタイトル・ナンバーをはじめ何曲か耳を引き付けられます。半面、B面後半はいささかかったるいですね。そんな訳で全体的印象としては、管理人氏が最初に聴かれたそれに近いようです。仮にですが、うん十年前に耳にしていればいくつかの瑕疵を気にせずのめり込んでいたようにも思えます。まぁ、私の耳が成長したのか経年劣化したのかは不明ですけど(笑)。
それにしてもこうしたレア盤の魅力、魔力というのは、未だ抗しがたいものがありますね。いかにも自主製作っぽいチープなジャケに包まれたフリー・ジャズ作品など冷静な判断はいざ知らず、この味はメインストリームでは味わえないなどと悦にはいっています。
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Re:The Thompsons (Jahking@管理人)
2021-03-22 19:30:00
フリージャズもそうですし、ブリティッシュフォークにサイケ/アシッドものもソウル/ファンクもプライヴェートプレス/レア盤とか云われると仰る通り抗しがたいものがありますね、確かに。まぁ、乗せられてるなぁとかの思いも一瞬よぎったりもするのですが。

ただメジャー制作では味わえない魅力があることも確かで、さすがにウン万ウン十万円オリジナルには手が出ませんが、良質な再発ものには大いに惹かれてしまいます。

とか云いつつ
ふっと思いだしました、サニー・マレイの「Sonny's Time Now」とかドン・プーレンとミルフォード・グレイブスの「Nommo」「In Concert at Yale University」があったらウン万円なら出して買うかも(笑)
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「In Concert at Yale University」 (tーizu)
2021-03-22 20:05:10
もう10年は前のことですが、これのVol.1か2のどちらかを地方のレコ屋で5000円で勧められたことがありました。比較的状態もよかったのですが、片割れだけじゃと思いパスしたのが未だに悔やまれる痛恨事です(苦笑)。
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Re:In Concert at Yale University (Jahking@管理人)
2021-03-23 08:04:54
5,000円ですか、その店主よほど安く仕入れたか、よほど売れなかったのか、その両方か。
まぁ、聴き手を選ぶ盤ではあるだけに店頭だけで欲する人と出会うのも簡単ではないと思いますが、夢のような話ですね。

t-izuさんにしてみれば痛恨、いやまったく、ですね。この手の出来事は時が経つほど悔しさがつのってくるんですよね、何故か(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=nkbXbwbdJbg
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