Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Soul Surfin' 1963

2014年05月14日 | Jazz
1,Soul Surfin'/Kai Winding (Verve) 1LP 600円
80年代に入った頃だったでしょうか、サーフィン/ホット・ロッド系のアルバムを必死で集めていました、当時は再発アルバムもまだ殆ど無くオリジナル盤を集めるしかなく四苦八苦。そんな中で出会ったのがこの実にかっこいいサーフィン写真を使った本盤。トロンボーン奏者カイ・ウィンディングのサーフィン・アルバム? が どーせブーム便乗の名ばかりのものだろうとタカをくくって相手にせず。その後もPacific Jazzが出していたバド・シャンクとかKing Recordsが出していたフレディ・キングとかの一連のアルバム等々がまさに「名ばかりのサーフィンもの」だったこともあって更に意を強くしてスルー&スルー。
そんなこんなでウン十年、当時はそこそこの値を付けていたものの吉祥寺DUでこんな値で遭遇、やっと手にした次第。

で いざ初めて聴く本盤。結論を先に書けば、意外にも「名ばかりのもの」ではなかった! ジャケットに「Featuring Kenny Burrell」と大書されている通り、演奏面での主役はギターのケニー・バレルですね、あのお馴染み"Pipeline"ではケニー・バレルがなんとテケテケ・ギターを弾いちゃうのですから!(さすがにこれを弾いているのは別人か?) ビルボードのポップチャートでも上位にいったという"More"なんてまるでトーネイドーズ。63年というサーフィン・ミュージックの真っ盛りに作られた大人向けのサーフィン・ミュージックとでもいいましょうか、実に良く出来たイージー・リスニング系ポップ・アルバム、でした。さすがクリード・テイラー面目躍如というところでしょう。

まったく同じジャケットデザインながらタイトル部分が「More」となっているものがありますが、それはその"More"がヒットしたため急遽差し替え出し直したものだと思います。またそのヒットのあおりで続編アルバム「Mondo Cane #2」を作っています。

1,More (Theme From "Mondo Cane")
2,Hero
3,Gravy Waltz
4,China Nights
5,Surf Bird
6,Pipeline
7,Sukiyaki
8,Soul Surfin'
9,Tube Wail
10,Spinner
11,Hearse Ride
12,Comin' Home Baby

Kai Winding / Pipeline


Kai Winding - Hero - 1963


KAI WINDING - "More" (1963)



Kai Winding plays Spinner, Hearse Ride, Comin' Home Baby


Kai Winding plays Sukiyaki, Sould Surfin', Tube Wail

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4 コメント

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Creed Taylor (通りすがり)
2014-05-15 05:13:51
http://www.dougpayne.com/kwdverv.htm
にあるように
Producer: Creed Taylor
Engineer: Phil Ramone
なのですよね。
CTI の前哨戦、というところでしょうか ?

国内版で CD 化されていますね。
http://www.hmv.co.jp/artist_Kai-Winding_000000000010971/item_Soul-Surfin-Mondo-Cane-2_5209430
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クリード・テイラー (Jahking@管理人)
2014-05-15 08:35:17
言葉足らずですみません、いつもフォロー有難うございます。
Verve~A&M~CTIという系譜の最初期の仕事ですね。
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Kenny Burrell & Kay Winding (Gravenites)
2014-05-15 10:31:49
まずこの2人の組み合わせが面白いのと、サーフィンとのかかわりが意外だった、そして廉価だったのでこのアルバムを買いました。Verveで2人とも同じレーベルだったからかもしれません。

トロンボーン奏者なのにトロンボーンがほとんど入らないモンドものとかカントリーものをVerveで連発していたワインディング氏もそうとうな変わり者というか商売上手としか言えませんね。

サーフィンの番外編では、スティービー・ワンダー、ボ・ディドリー、バド・シャンク、アート・ペッパー、橋幸夫その他いますが、その当時の流行ものに反応するところがたまらないです。
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Kay Winding (Jahking@管理人)
2014-05-15 22:21:45
>Graさん
50年代のJJ.ジョンソンと組んでいた頃の演奏からは想像出来ないのがこれらのVerve盤。シングル・オンリーだったようですがジェリー・ラゴボイ作でアーマ・トーマス、ストーンズで知られる"Time is On My Side"もはじめて録音したのはこの人でしたし、実はJJとは違って柔軟な人だったようですね。
https://www.youtube.com/watch?v=5uyY13H41oE
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