古くからのブルース・ファンは必ずやお世話になったであろう懐かしい2枚のブルース・アンソロジーを救済しておきました。
1,Anthology of the Blues : California Blues/V.A. (Kent) 1LP 450円
Modern,Flair,RPM等々に残された音源を使ったKentの地域別編集シリーズの一枚。ブルースを聴き始めたころに夢中になって聴いていたシリーズ、中でもお気に入りは泥臭いながらもモダンな演奏がたっぷり入った「アーカンソー・ブルース」でした。
カリフォルニアというと一般的には太陽さんさん青い空の実に開放的なイメージですが、ブルースはと云えばさにあらず。ブルーでドロドロ、ハードな閉塞感に押しつぶされそう。久し振りに聴きましたがその印象は変わらず、やっぱ、これがブルースだよなぁ、とか思わず呟いてしまう自分がいました。
Side A
A1 –Johnny Guitar Watson/ Three Hours Past Midnight
A2 –George Smith/ I Found My Baby
A3 –George Smith/ Hey Mr. Porter
A4 –James Reed/ The End
A5 –James Reed/ My Mama Told Me
A6 –Walter Robertson/ I've Done Everything I Can
Side B
B1 –Johnny Fuller/ Prowling Blues
B2 –Johnny Fuller/ Hard Times
B3 –Johnny Fuller/ It's Your Life
B4 –Johnny Fuller/ Buddy
B5 –Johnny Fuller/ Back Home
B6 –Johnny Fuller/ Johnny's Low Down Blues
JOHNNY 'GUITAR' WATSON Three Hours Past Midnight 1956
I Found My Baby , Little George Smith
James Reed - The End (1954)
Walter Robinson - I've Done Everything I Can
JOHNNY FULLER - HARD TIMES - FLAIR
Johnny Fuller - Johnny's Low Down Blues
2,Gonna Squeeze My Guitar/V.A. (UA) 1LP 108円
このLPを100円で売るなんてもう犯罪行為でしょ! とか云っちゃたりして(笑)
1979年に日暮泰文さんがやっていた雑誌「ザ・ブルース」([ブラック・ミュージック・リヴュー]の前身)が監修してキングレコードが出した「栄光のギター・プレイヤー 1500シリーズ/ブルース編」シリーズの一枚。その名の通りギタリストを集めたものでアルバート・コリンズ、T-ボーンウォーカーのImperial録音、ジョン・リー翁、バディ・ガイ等々、また、ロック編もあってジョン・メイオール、チキン・シャック、TYAとかが出ていたと記憶します。ギターに焦点を当てたシリーズということでライナーにはギター雑誌にあるようなタブ譜も付いたギター/フレーズ/サウンド解説が載っていました。
で 本盤、そんなシリーズにあって一通りブルースを聴いてきたファンが一番注目したのがゴリー・カーター、ギター・スリム、クラレンス・ガーロウというテキサス系ギタリストを集めたこのLPでした。ヒューストン・ジャンプ系のゴリー・カーター、云わずと知れた「The Things Used to Do」のギター・スリム、T-ボーン系のギターを弾いたルイジアナのブルース~ザディコ系の人でもあるウラレンス・ガーロウ。いやもう、これらのT-ボーンやゲイトマウス・ブラウン系のテキサス・スクィーズ・ギターにのけぞりつつ夢中になって聴いていたものです。
ギター解説が当時その軽妙な文章が大人気、ゲイトマウス・ブラウンのヒューストン・ジャンプからアルバート・コリンズあたりまでのテキサス・ブルースを布教して回っておられたギタリストの吾妻光良さん、このライナーも最高でした。アルバート・コリンズのImperial盤なんて米盤を持っているのに吾妻さんのギター解説を見たいがために買ったりもしていました。勿論日暮さんによる詳細なアーティスト/曲解説も付いていて、こんなのが1,500円で出ちゃっていいのかいなとか当時思ったことも。
Side A
A1 –Goree Carter Drunk Or Sober
A2 –Goree Carter You Are My Everything
A3 –Guitar Slim Crying In The Morning
A4 –Clarence Garlow I'm Hurt
A5 –Clarence Garlow New Bom Ton Roulette
Side B
B1 –Guitar Slim Standing At The Station
B2 –Guitar Slim New Arrival
B3 –Goree Carter Every Dog Has His Day
B4 –Clarence Garlow You Got Me Crying
B5 –Clarence Garlow Dreaming
Goree Carter Every dog has its day
Eddie "Guitar Slim" Jones - New Arrival
CARENCE "BON-TON" GARLOW - I'M HURT - ALADDIN
1,Anthology of the Blues : California Blues/V.A. (Kent) 1LP 450円
Modern,Flair,RPM等々に残された音源を使ったKentの地域別編集シリーズの一枚。ブルースを聴き始めたころに夢中になって聴いていたシリーズ、中でもお気に入りは泥臭いながらもモダンな演奏がたっぷり入った「アーカンソー・ブルース」でした。
カリフォルニアというと一般的には太陽さんさん青い空の実に開放的なイメージですが、ブルースはと云えばさにあらず。ブルーでドロドロ、ハードな閉塞感に押しつぶされそう。久し振りに聴きましたがその印象は変わらず、やっぱ、これがブルースだよなぁ、とか思わず呟いてしまう自分がいました。
Side A
A1 –Johnny Guitar Watson/ Three Hours Past Midnight
A2 –George Smith/ I Found My Baby
A3 –George Smith/ Hey Mr. Porter
A4 –James Reed/ The End
A5 –James Reed/ My Mama Told Me
A6 –Walter Robertson/ I've Done Everything I Can
Side B
B1 –Johnny Fuller/ Prowling Blues
B2 –Johnny Fuller/ Hard Times
B3 –Johnny Fuller/ It's Your Life
B4 –Johnny Fuller/ Buddy
B5 –Johnny Fuller/ Back Home
B6 –Johnny Fuller/ Johnny's Low Down Blues
JOHNNY 'GUITAR' WATSON Three Hours Past Midnight 1956
I Found My Baby , Little George Smith
James Reed - The End (1954)
Walter Robinson - I've Done Everything I Can
JOHNNY FULLER - HARD TIMES - FLAIR
Johnny Fuller - Johnny's Low Down Blues
2,Gonna Squeeze My Guitar/V.A. (UA) 1LP 108円
このLPを100円で売るなんてもう犯罪行為でしょ! とか云っちゃたりして(笑)
1979年に日暮泰文さんがやっていた雑誌「ザ・ブルース」([ブラック・ミュージック・リヴュー]の前身)が監修してキングレコードが出した「栄光のギター・プレイヤー 1500シリーズ/ブルース編」シリーズの一枚。その名の通りギタリストを集めたものでアルバート・コリンズ、T-ボーンウォーカーのImperial録音、ジョン・リー翁、バディ・ガイ等々、また、ロック編もあってジョン・メイオール、チキン・シャック、TYAとかが出ていたと記憶します。ギターに焦点を当てたシリーズということでライナーにはギター雑誌にあるようなタブ譜も付いたギター/フレーズ/サウンド解説が載っていました。
で 本盤、そんなシリーズにあって一通りブルースを聴いてきたファンが一番注目したのがゴリー・カーター、ギター・スリム、クラレンス・ガーロウというテキサス系ギタリストを集めたこのLPでした。ヒューストン・ジャンプ系のゴリー・カーター、云わずと知れた「The Things Used to Do」のギター・スリム、T-ボーン系のギターを弾いたルイジアナのブルース~ザディコ系の人でもあるウラレンス・ガーロウ。いやもう、これらのT-ボーンやゲイトマウス・ブラウン系のテキサス・スクィーズ・ギターにのけぞりつつ夢中になって聴いていたものです。
ギター解説が当時その軽妙な文章が大人気、ゲイトマウス・ブラウンのヒューストン・ジャンプからアルバート・コリンズあたりまでのテキサス・ブルースを布教して回っておられたギタリストの吾妻光良さん、このライナーも最高でした。アルバート・コリンズのImperial盤なんて米盤を持っているのに吾妻さんのギター解説を見たいがために買ったりもしていました。勿論日暮さんによる詳細なアーティスト/曲解説も付いていて、こんなのが1,500円で出ちゃっていいのかいなとか当時思ったことも。
Side A
A1 –Goree Carter Drunk Or Sober
A2 –Goree Carter You Are My Everything
A3 –Guitar Slim Crying In The Morning
A4 –Clarence Garlow I'm Hurt
A5 –Clarence Garlow New Bom Ton Roulette
Side B
B1 –Guitar Slim Standing At The Station
B2 –Guitar Slim New Arrival
B3 –Goree Carter Every Dog Has His Day
B4 –Clarence Garlow You Got Me Crying
B5 –Clarence Garlow Dreaming
Goree Carter Every dog has its day
Eddie "Guitar Slim" Jones - New Arrival
CARENCE "BON-TON" GARLOW - I'M HURT - ALADDIN
KINGの一連のブルース・シリーズは、確か担当者ご自身がブルース・コレクターだったせいか気合の入ったものが多かったように思います。惜しむらくはブルース・ブームに少しばかり遅れたせいか余り話題にならなかった様な気がします。
それにしてもこのKING盤のお値段?! 私のように当時買い損ねた国内盤をポツポツ拾っている人間からするとKENT盤より安いというのはいささか腑に落ちません(苦笑)。
キングの担当者がそういう方だったのですね、あの当時ブルースにはかなり力を入れていた印象のレーベルです。典型は今回取り上げた「Gonna Squeeze My Guitar」、採算度外視、担当者の意欲と趣味の賜物ですね。でも、今になっても手を出す人がおらず打ち捨てられているという悲しさ(苦笑)。