Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

悲しき願い

2013年11月21日 | Eric Burdon (& the Animals)
1,悲しき願い(Don't Let Me Be Misundestood) b/w クラブ・ア・ゴー・ゴー(Club a Go Go)・アニマルズ (Odeon)
まぁ何回買えば気が済むのだろうってシングルですが、今回購入品は370円定価の赤盤。
以前、尾藤イサオのカバーシングルを取り上げた時にも書いたのですが、当時の日本ではアニマルズといったら"朝日のあたる家"ではなくこの"悲しき願い"ではなかったか。今もって中古のエサ箱で出会う率は"朝日の"より"悲しき"のほがはるかに高いような気がします。データ的な確証があるわけでもなく私の感覚だけの戯言ではあるのですが。もっというと、"悲しき願い"と云えばアニマルズではなく「♪だーれのせいでもありゃしない....」の尾藤イサオの日本語ヴァージョンではなかったか。
因みにこの曲を最初に録音したのはニーナ・シモン、これを聴くとアニマルズ・ヴァージョンで加えられたあのイントロの特徴的なリフ、このツカミが先ずはヒットの要因のひとつだとわかります、"朝日のあたる家"と同様ヒルトン・ヴァレンタイン考案によるものかな?

ということで、B面の"クラブ・ア・ゴー・ゴー"。云うまでもなくアニマルズが公式デビュー以前からネジロにしていた故郷ニュー・キャッスル・オンタインのクラブをモチーフにした曲。彼女は映画を見に行くからと出て行ったのにクラブでほかの男と遊んでいた.....というブルースライクな内容のエリックとアラン・プライスの共作で、アラン・プライスのピアノが最高にかっこいい大好きな曲。
曲の最後にエリックはこのクラブ・ア・ゴ・ゴーにはこんな人たちのソウルが一杯詰まっているんだぜぇと云って次々とブルースマンの名を叫ぶのですが、この日本盤に載っているその聴き取り歌詞の表記が凄いです、カッコ内に正解も記すとCharlie Hooker(John Lee Hooker)、Jerome Bream(Jerome Green)、Rollin' Storms(Rolling Stones)、Memphis Slim、Jimmy Reg(Jimmy Reed)。65年の時点ですから日本でジョン・リーとかジェローム・グリーン(ボ・ディドリーの相棒のマラカス奏者)とかの名を知る人がいるわけないので当然でしょうが、今見れば微笑ましかったりします。

AnimalOdeon











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5 コメント

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Unknown (uni)
2013-11-21 10:57:07
いいジャケットですよね。
でもこの同じジャケットのLPが当時田舎のレコ屋の
真正面に飾ってあって、その眩しかったこと(笑)

そういえば刀舟さんって詳しい方いましたね。
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Unknown (しみへん)
2013-11-21 13:24:27
B面の"クラブ・ア・ゴー・ゴー"を聴きたいばかりにこれ買いました。全員が白いシャツにネクタイしたジャケットの¥600の方ですが。確か、どのアルバムにも(知る限りの編集盤にも)収録されていなかったので。
"ストーリー・オブ・ボ・ディドリー "同様大好きです。

と、こんなのが出るそうです。未発表が数曲とかはいっていたらどうしよう。それだけの為に買うにはチトいいプライスなので。
http://www.amazon.co.jp/Mickie-Most-Years-More-Animals/dp/B00FBBW4MA/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1385007511&sr=1-1&keywords=animals
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The Animals (Jahking@管理人)
2013-11-22 08:02:34
>uniさん
Odeon盤のファーストもこのジャケットだったのですね!
カタナ・ボートさん! 失礼ながら懐かしいお名前です、氏とは音源交換したりして親しくさせてもらってました。お若いのにそのエリック・フリーク振りはそうとうでした、どうされているのでしょうね。

>しみへんさん
「Mickie Most Years & More」このセット、エリックやアニマルズのFBでずいぶんまえから告知されていたので気にはなっています。写真をみるとMGMの4枚が載っている(このフォームでのCD化は初めてだったような)のですがCDは5枚とありますし、各CDにはボートラも入っているとありますね、未発表曲は無いと踏んでいますが実際のところはどうなのでしょう、さすがに私も購入には迷うセットです。
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Unknown (ADO)
2013-11-22 17:59:37
60年代当時から最近まで日本で販売されていたレコードの音源は、実は英米盤とは別テイクだったんですよね。
CDで初めてオリジナルテイクを聴いたときはちょっとした違和感がありました。特にサビの「I'm just~」のところが違います。私は日本盤の方が好きです。
国内の正規のCDでもオリジナル・テイクが殆どでしたね。
最近発売されたCDではわざわざボーナストラックとして別テイクが入っているものがありますが、日本ではこちらの方がオリジナルという気がします。
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Don't Let Me Be Misundestood (Jahking@管理人)
2013-11-22 20:16:34
>ADOさん
仰る通りOdeon盤はセカンド・テイクだったのですね、実は。よって欧米のコレクターがOdeon盤を欲しがったと。年季の入った日本のファンはもう完全にセカンド・テイクがオリジナル、その通りですね。

以前からあれなんか違うなぁと思っていたものの確証は無かったのですが、日本盤はセカンドテイクだったと教えてもらったのは上に書いたカタナ・ボート氏からでした。
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