Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Delaney & Bonnie

2010年02月06日 | 60's,70's Rock
1,Home/Delaney & Bonnie (Stax) 1CD 1,050円
ボートラの付いたこのCD、買わなきゃ買わなきゃと思いつつ時が過ぎてやっと入手しました。

このおしどりデュオをはじめて聴いたのが、本盤。あれはAtlantic、Staxが日本グラモフォンから出ていた頃ではなかったか、 あるいはワーナー・パイオニアが創立された直後だったか、いずれにしても相当以前のお話。
当時からオーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、アーサー・コンレイ、エディ・フロイドなんて人達のサザン・ソウルのヒットソングに耳を奪われていたわけですが、本盤はダメでした、当時は。まがい物に聴こえちゃったんですね、余りに出来すぎていて。

MG'sを中心にした典型的なスタックス・サウンドに乗ってハシャギまくる白人デュオ....なんじゃ、こいつら! そんな感覚。そんな奴らにクラプトンまでなびいちゃって....と、オーバー気味に云えば当時はやることなすこと全否定の聴く耳持たず状態、という今にして思えば笑止千万なんですけど、こんなイメージでした。

そんなこんなで出会いは古くともマトモに聴き出したのはずーっと後というデラニー&ボニー、今聴けば本盤は彼等の本領発揮に至る顔見せ盤とも思えるものですが、好みで云えば芳醇なスタックス・サウンドに乗ってまるでペギー・スコット&ジョー・ジョー・ベンソンしている本盤が一番。

全曲いいのですが、決して上手くないし声量があるわけでもないのですが心惹かれるデラニーが熱唱するウィリアム・ベルの名曲"Everybody Loves a Winner"とボニーが燃えるアーマ・フランクリン(つーか、ジャニスか)の"心のかけら~Piece of My Heart"、そしてまるでP&J.J.の"Things Get Better"とナイス・ミディアムのデュオ・ナンバー"We Can Love"あたりが特に。

ジャケットに写るログ・キャビンはミッシシッピーの一緒に写るのデラニーのお爺ちゃんの家で、デラニーはここで育ったんだそう。出自からして......。


Booker T.Jones:keyboards
Steve Cropper:guitar
Donald"Duck"Dun:bass
Al Jackson:drums
Carl Radle: bass
Leon Russell: keyboards
Bobby Whitlock:keyboard&vocals
Wayne Jackson: trumpet
Dick Steff: trumpet
Jay Pruitt: trumpet
Ed Logan: tenor saxophone
Andrew Love: tenor saxophone
William Bell:background vocals
Eddie Floyd:background vocals
Isaac Hayes:kbd&background vocals
Producer: Don Nix, Donald "Duck" Dunn


1,Long Road Ahead [*]
2,My Baby Specializes
3,Things Get Better
4,We Can Love
5,All We Really Want to Do [*]
6,It's Been a Long Time Coming
7,Just Plain Beautiful
8,Everybody Loves a Winner
9,Look What We Have Found [*]
10,Piece of My Heart
11,Right Now Love
12,I've Just Been Feeling Bad [*]
13,Dirty Old Man [*]
14,Get Ourselves Together [*]
15,Pour Your Love on Me
16,Hard to Say Goodbye

Delaney & Bonnie - Getting To Know You So Well


RIP Delaney Bramlett


Delaney and Bonnie with Eric Clapton 1969



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2 コメント

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Unknown (しみへん)
2010-02-06 12:09:21
はじめまして。SOUL物の日本盤を検索して辿り着いて以来、楽しく拝見させて頂いてます。
個人的にはデラニー&ボニーは「ブルーアイドソウル」というよりは良質な「物真似」と思っています。ブルースブラザースもそんな感じ。(では「ブルーアイドソウル」とはなんぞや?と言われても困りますが)しかし少なくとも、個人的には後のスワンプな頃よりも、圧倒的にこっちの方が好きです。ペギー・スコット&ジョー・ジョー・ベンソンってのは、確かにそんな感じですね。
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いや、私も (Jahking@管理人)
2010-02-06 20:21:47
こっちのほうが好きです、ドン・ニックスやMG'sに上手く仕立てられたって感はあるにせよひたむきに歌うここでの二人は本当に魅力的ですね。「良質な物真似」とは云いえて妙、微妙な表現ですけど大きく私もうなづきます。
コメント有難うございます、今後ともよろしくお願いします。
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