Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

West Coast Jazz LP 2題

2013年07月17日 | Jazz
60年年代初め頃に日本ビクターから発売されたPacific Jazz/World Pacificレーベルからのペラ・ジャケLPを2枚仕入れました。

1,Folk'N Flute/Bud Shank (World Pacific) 1LP 300円
50年代から60年代にかけてのウエスト・コースト・ジャズ、最大のスターはチェット・ベイカーとこのバド・シャンクでしょう。自由奔放/破滅型のチェットに対して品行方正/折り目正しい好青年(あくまでイメージ)のバド、歌伴から映画/TV音楽、イージー・リスニングまでこなす幅広さと活動期間の長さ(2000年代に入ってもアルバムをつくっていたはず)は驚くべき、です。

で、本盤、64年リリースのジョー・パスのギターをフューチャーしお得意のフルートに専念して制作したフォーク・ソング集。デビュー直後のディランの作品が3曲も収められているのが機を見て敏なバド・シャンクらしいところ、ですね。
Side A
1.Quit Your Low Down Ways
2.Don't Think Twice
3.Bonsoir Dame
4.Blowin' In The Wind
5.Charis
Side B
1.Freight Train
2.Copper Kettle
3.I Am A Pilgrim
4.Strawberry Kisses
5.This Land Is Your Land

Bud Shank (flute)
Joe Pass, John Pisano (guitar)
Charlie Haden (bass)
Larry Bunker (drums)






2,West Coast Jazz/V.A. (World Pacific) 1LP 300円
アメリカの西海岸で生まれた所謂ウェスト・コースト・ジャズ、隆盛を極めたのは1950年代の初めから半ば頃までだったようです。本盤はその52年から56年までにPachific Jazzに残されたウエスト・コースト・ジャズを代表するような名演を集めたオムニバス盤。児山紀芳氏のライナーには自らが選曲をしたと読み取れる箇所があるので日本独自の企画盤だと思われます。
Side A
1,Barnie's Tune/Gerry Mulligan
2,C.T.A./Chet Baker & Art Pepper
3,Time After Time/Chet Baker
4,Casa De Lus/Bud Shank & Shorty Rogers
5,Morning After/ Chico Hamilton
Side B
1,Flute Columns/Bud Shank & Bill Parkins
2,9:20/Jim Hall
3,Love Or Leave Me/John Lewis & Chico Hamilton
4,Tiny Capers/Clifford Brown

W.C.J.

"C.T.A." Chet Baker, Art Pepper


"Time After Time" - Chet Baker (Chet Baker Sings)


Tiny Capers / CLIFFORD BROWN jazz immortal FEATURING ZOOT SIMS


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4 コメント

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Unknown (しみへん)
2013-07-17 14:50:00
ウエストコーストジャズと言うと自分の中ではなぜか「真夏の夜のジャズ」が浮かびます。実際のコンサートは(カットされていますが)マイルス、ロリンズ、エリントンも出演しているし、ウエストコーストジャズと呼べる人もジミージュフリー、ジェリーマリガン、チコハミルトン、ジムホールぐらいしかいませんが、観客も含めとんがっていないクールな雰囲気が自分の中でウエストコーストジャズ=クールジャズ=「真夏の夜のジャズ」なのです。ジャズ好きの人から笑われそうですが。
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West coast (Gravenites)
2013-07-17 16:29:08
アレンジが中心でアンサンブルの合間にアドリブがちょこっと入る印象のウェスト・コーストですが、グリーシーな一直線のNYのものより好きです。ただしガレスピーがやっているバップも好きです。アレンジの妙はちょっと聞いただけではわからないところがありますから。

今回のアルバムは何故かジョン・ルイス(MJQ)の写真が入っていますが、おそらくチコ・ハミルトンらとのセッションからのつながりかと思われます。
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Unknown (なる)
2013-07-17 20:29:36
バド・シャンクのラヴィン・スプーンフルをカヴァーした「スプーンフル・オブ・ジャズ」、片面だけマジカル・ミステリー・ツアー収録曲をカヴァーした「マジカル・ミステリー」など、昔はどうでもよかったような盤が最近やけに楽しく聴けるようになりました。

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ウエストコーストジャズ (Jahking@管理人)
2013-07-17 21:04:14
ウエストコーストジャズにこんなに反応をいただけるとはとはビックリしている管理人です(笑)

>しみへんさん
面白いですね、お互い勝手な思い込みだとおもいますが、私は「真夏の夜のジャズ」と聞けば典型的なN.Y.あたりのイーストコースト・ジャズを思い起こします。ニューポートがN.Y.の近郊だからというきたイメージのみなのですが。

>Graさん
アレンジの妙は判らないでもないのですが、どうしてもジャズはインプロヴィゼイションだとの思いが強くウエストものはちょっと腰が引けます。ペッパーみたいな凄い人は別ですけど。
ジョン・ルイスがここに入るのは違和感ですね、確かに。パーシー・ヒースと共に彼の地に乗り込んでビル・パーキンス、ジム・ホール、チコ・ハミルトンと作った「Grand Encounter」からのカット"Love Or Leave Me"が入っているためですね、このアルバムはビル・パーキンスが良くて結構聴きました。

>なるさん
私もまさに仰る通りです。かつてはジャズメンがポップものを取り上げたものは頭からバカにしてまったく聴く耳を持たなかったのですが、今は好んで聴くようになっています、脳が軟化したのか好みが大人になったのか理由はさだかではありませんが。
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