Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Giuseppi Logan

2011年03月03日 | Jazz
ジュゼッピ・ローガン、特異なジャケットが多いESP-Discの中でも一際異様だったのがこの人のリーダー作2枚。おまけに「哲学ジャズ」なる如何にも小難しい呼称で紹介されていたりしてジャズ聴き始めのロック小僧にはとてもとても近づき難い音盤でした。もうウン十年前の話ですが。

で そのジュゼッピ・ローガン、60年代半ばにその2枚アルバムを残した後に忽然と姿を消してしまったミステリアスな人。その失踪原因も精神障害とかドラッグでとかイロイロ云われていましたが、なんと2008年になってホームレス状態で発見(なにやら戦前のブルースマンみたいですね)され、楽器を与えられての公園での映像がYouTubeに投稿され一部では大きな話題に。


1,The Giuseppi Logan Quintet (Tompkins Square) 1CD 1,440円
ということで、これが昨年リリースされたそのカムバック作。
どんなことを演っているかと思ったら、意外にもオーソドックス。あっち行ったりこっち行ったりのヨレヨレ風のサックス。あの"Over the Rainbow"を吹いているのですがこれが危なっかしいことこの上なし。チャーリー・パーカーが精神状態不安定期に吹いた例の"Lover Man"を思い出してしまいましたね。

ですが、心に響くというのかこれがいいのですよ、実に。ジュゼッピおじさんの音楽を演奏する喜びがストレートに出ているからでしょう。それにそんなおじさんを暖かくフォローしているデイヴ・バレルをはじめとした腕っこきのメンメンのサポート。かつてを知る贔屓目を置いておいても何度聴いても心惹かれる作品で購入してからもう何度もリピート再生しております。
Giuseppi Logan(Saxophone)
Dave Burrell(Piano)
Francois Grillot(Bass)  
Matt Lavelle(Trumpet)
Warren Smith(Drums)
Matt Lavelle(Clarinet(Bass)

Giuseppe Logan


Logan/Lavelle/Grillot/Smith @ Local 269 pt.1


Logan/Lavelle/Grillot/Smith @ Local 269 pt.2






2,Giuseppi Logan Quartet (ESP-Disc) 1CD 1,500円
で、こちらが64年の初ソロ作。永らくアナログで親しんでいたものですが、徳間ジャパンが93年に出していた日本盤CDの中古に遭遇、上記盤に出会った直後だったので衝動的に買ったもの。

今や、ちょっとネットを探れば本盤の賛美の嵐が山ほど見つかるほどの何をかいわんやの有名盤。ドン・ピューレン、エディ・ゴメス、ミルフォード・グレイヴスというツワモノ連中とのくんぐほぐれつの60'sフリー・ジャズ。

Giuseppi Logan (alto sax, tenor sax, Pakistani oboe)
Don Pullen (piano)
Eddie Gomez (bass)
Milford Graves (drums, tabla)
Oct.5, 1964, NYC

Giuseppi

Giuseppi Logan Quartet - Dance of Satan (1964)

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