Rising/Mark - Almond (Columbia) 1972
ジョン・マーク(Jon Mark)とジョニー・アーモンド(Johnny Almond)のデュオが中心となったバンド、それがマーク・アーモンド。その二人の名前を知ったのはジョン・メイオールがPolydorから出したアルバム「The Turning Point (邦題)前進」でした。69年フィルモア・イーストでのライヴ録音を収めたものでメイオール、のキーボードにハーモニカ、ガットギターのジョン・マーク、サックス/フルートのジョニー・アーモンドにベースを加えたドラムレスの4人編成。ドラムレスにもかかわらず異様なスイング感を持ったバンドで"Room to Move"なんぞは何回聴いたことか!今でもメイオールの数多いアルバムの中でもブルースに囚われない特異な内容であるものの最上位に好きなアルバム。ただこの編成は長続きせずすぐに解散と。
そのメイオールのアルバムの発売が1970年、そのメイオール・バンドで意気投合したのでしょう、翌1971年に二人に名を冠したバンド名マーク・アーモンドのファーストアルバムがBlue Thumbから登場。同年「Ⅱ」を同じBlue Thumbからリリース。そして翌1972年にレーベルをColumbiaに変えてリリースされたのがサードアルバムに当たる今回取り上げる「Rising」。このメイオールからの流れは日本グラモフォン~キング~CBSソニーの各社から日本でもリアルタイムでリリースされていて今思えば良く出ていたなぁと素朴に思います。
で、3枚目になる1972年リリースの本盤、デビューアルバムから何物にも代えがたい独自なサウンドを持っていましたがここに来て更に極まったように思えます、後年AORの祖と云われるようになりますが、その言葉に引かれて聴いたとしてもそんなレッテルは何処えやら、マーク・アーモンドの音楽にどっぷり、そんな人たちに今も愛されているアルバム、そんな気がします。
素晴らしい音楽です、掛け値なしに。
Mark Almond - Rising ( Full Album ) 1972
夜中に薄い音で聴きたくなる音楽です。
ただ、聴けば納得、スローでシンプルな曲が多い中で目立ちませんがいざ叩けば見事にマッチしていて素晴らしいです、Graさんが仰る通りこの二人の音楽に共鳴しての参加は間違いないと思います。どこで接点があったのか気になるところですね。
私は次作の『73』までとジョン・マークの1st ソロ作しか所有していませんが、改めて追いかけてみたいと思います。
因みにBlue Thumbからの一枚目は米英日で微妙にジャケット・デザインが異なり3回ぐらい買い直したことを思い出しました。
ただ、一般的には過小評価の為なのかどうなのか、未だに中古価格もきわめてリーズナブル、これまたどーしたことか。
あの代名詞ともいうべき組曲The Cityが入ったファースト、私も4回買っています。上蓋が開いてエンボス加工の米盤、似たツクリの日本盤初版、シンプルジャケになった日本盤の廉価盤、シンプルジャケの英Harvest盤(これは確か2曲表示でしたね)。