1,The World of Cecil Taylor (Candid) 1LP 450円
エヴァリー・ブラザーズ、コーデーッツ、ジョニー・ティロットソン等々のポップスターが所属したレーベルとして知られるCadence Recordsの傍系レーベルとして1960年に作られたのがCandid Records。ジャズ評論家ナット・ヘントフを監修者に迎えて鮮烈なジャズやブルースのアルバムを30枚余りリリースしたレーベルとして知られますね。
私がジャズを聴き始めたころはこのCandidの一連の作品がまさに「幻の名盤」と祭り上げられていて垂涎のレーベルでした、よってその大半の作品をCBSソニーが一挙に復刻した際の驚きと言ったら..........。70年代の初めころの話ですが、そんな思い出があるので一際印象深いレーベルがこのCandidです。チャーリー・ミンガス「Presents Mingas」、マックス・ローチ「We Insist」、スティーヴ・レイシー「The Straight Horn of Steve Lacy」、ブッカー・リトル「Out Front」等々、硬派のアルバムが並んでいました。
ということでCandidレーベルと云えば日本盤はCBSソニーなわけで、当時如何に売れたかは今もその中古盤を多く見かけることでも分かります。
と、どーでもいーことを書き連ねましたが、ここからがやっと今回の収穫盤について、です。
このCandidレーベルの一連の作品の日本盤の発売は実は上記のCBSソニー盤が最初ではなく、60年代の初めほぼリアルタイムで日本ビクターが出していたのです、そのセシル・テイラー盤が今回の入手物。もちろん邦題は「セシル・テイラーの世界」ライナーはいソノてるヲ氏、ペラジャケ仕様。ライナーでいソノ氏はアーチー・シェップをコルトレーン派の新人としか書いていないことからも本ビクター盤のリリースは62年頃かと。
中身につては10数年前にCDを取り上げた際に書いているので概略ですが、このアルバムでレコードデビューするアーチー・シェップの時にトレーン、時にロリンズのテナープレイが鮮烈、実直なリズム隊と思索的に破壊に走るテイラーのパーカッシヴなピアノのスリリングなせめぎ合い、ここが聴きどころでしょう、「前夜」ですね。
Side A
A1 Air
A2 This Nearly Was Mine
A3 Port Of Call
Side B
B1 E.B.
B2 Lazy Afternoon
Archie Shepp(T.Sax) (tracks: A1, B2)
Cecil Taylor(P)
Buell Neidlinger(B)
Denis Charles(Ds)
Recorded at Nola Penthouse Sound Studios, New York City, October 12th and 13th 1960.
Cecil Taylor - The World Of Cecil Taylor
エヴァリー・ブラザーズ、コーデーッツ、ジョニー・ティロットソン等々のポップスターが所属したレーベルとして知られるCadence Recordsの傍系レーベルとして1960年に作られたのがCandid Records。ジャズ評論家ナット・ヘントフを監修者に迎えて鮮烈なジャズやブルースのアルバムを30枚余りリリースしたレーベルとして知られますね。
私がジャズを聴き始めたころはこのCandidの一連の作品がまさに「幻の名盤」と祭り上げられていて垂涎のレーベルでした、よってその大半の作品をCBSソニーが一挙に復刻した際の驚きと言ったら..........。70年代の初めころの話ですが、そんな思い出があるので一際印象深いレーベルがこのCandidです。チャーリー・ミンガス「Presents Mingas」、マックス・ローチ「We Insist」、スティーヴ・レイシー「The Straight Horn of Steve Lacy」、ブッカー・リトル「Out Front」等々、硬派のアルバムが並んでいました。
ということでCandidレーベルと云えば日本盤はCBSソニーなわけで、当時如何に売れたかは今もその中古盤を多く見かけることでも分かります。
と、どーでもいーことを書き連ねましたが、ここからがやっと今回の収穫盤について、です。
このCandidレーベルの一連の作品の日本盤の発売は実は上記のCBSソニー盤が最初ではなく、60年代の初めほぼリアルタイムで日本ビクターが出していたのです、そのセシル・テイラー盤が今回の入手物。もちろん邦題は「セシル・テイラーの世界」ライナーはいソノてるヲ氏、ペラジャケ仕様。ライナーでいソノ氏はアーチー・シェップをコルトレーン派の新人としか書いていないことからも本ビクター盤のリリースは62年頃かと。
中身につては10数年前にCDを取り上げた際に書いているので概略ですが、このアルバムでレコードデビューするアーチー・シェップの時にトレーン、時にロリンズのテナープレイが鮮烈、実直なリズム隊と思索的に破壊に走るテイラーのパーカッシヴなピアノのスリリングなせめぎ合い、ここが聴きどころでしょう、「前夜」ですね。
Side A
A1 Air
A2 This Nearly Was Mine
A3 Port Of Call
Side B
B1 E.B.
B2 Lazy Afternoon
Archie Shepp(T.Sax) (tracks: A1, B2)
Cecil Taylor(P)
Buell Neidlinger(B)
Denis Charles(Ds)
Recorded at Nola Penthouse Sound Studios, New York City, October 12th and 13th 1960.
Cecil Taylor - The World Of Cecil Taylor
このペラジャケは上部の黄色い帯状部分がユニークで、いいですね、初めて見ました。私もこのころの日本ビクターのcandid盤を一枚だけ持ってまして、大事にしています。「スティーブ・レイシー/ストレート・ホーンsmj7132」というアルバムです。
私も「幻の名盤」というとcandidとtransitionを思い出すんですが、とても懐かしいですね。
ペラジャケといえば、大昔に東芝がverveやbethlehemをエンジェル・レーベルで出していたことがありまして、だいたいオリジナルと同じジャケットなんですが、「this is anita」なんかは別ジャケで「アニタ・オディ・ヒット・ソング」というタイトルで出ています。これがなかなかいいジャケットで、気に入ってます。
私の手元にあるエンジェル・レーベルはどれもジャケ、レコードともに、とてもきれいで、大切に扱われていたことがわかります。なにせエンジェル・レーベルですからね(笑い)。
そうなんです、この日本盤独自の黄色い帯が効いているのです!そんなことを書いても誰も賛同はいただけないだろうと思って書けなかったのですが、シュミットさん、我が意を得たり、有難うございます!
スティーヴ・レイシーも出ていたのですね、他には「プレゼント・ミンガス」は見た記憶があります。
エンジェル・レコードの「アニタ・オディ・ヒット・ソング」は4年ほど前に私も入手できました。
https://blog.goo.ne.jp/jahking/e/12a7af52733cb58cf117ae1d34a1b0b8
その記事にも書きましたが、私のも状態は最高でした、さすがエンジェル・レーベルですね!(笑)