Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

シャープ・ファイブ

2017年07月24日 | 和物
シャープ・ファイブのミステリアスなマイナー盤を仕入れました。


1,ベンチャーズ・サウンドのすべて/シャープ・ファイヴ (ティエム工業) 1LP 650円
サブ・タイトルが「シャープ・ファイブが挑戦するベンチャーズ・ベスト・ヒット」、ティエム工業株式会社なるところからリリースされたLP。定価1,500円。
71年にキャニオンから「シャープ・ファイブ ベンチャーズに挑戦」なるよく似たコンセプトと選曲のアルバムがありますがまったくの別物のようです。

通常「井上宗孝とシャープ・ファイブ」と表記されるはずがここでは「シャープ・ファイブ」表記、録音メンバー、発売時期等々何のクレジットもなしというミステリアスなLP。リードギターはあの看板ギタリストの三根信宏さんに聴こえなくはなく、もう一本のギターもドラムスも中々に達者。ということは1974年以前の録音なのでしょう(90年代の三根さんも入って再結成した時の演奏ではないと思います)。

曲によってはファズギター、ボンゴ、ホーンセクションを入れたりしていて曲の解釈は「ベンチャーズ・サウンドのすべて」のタイトルとは裏腹にベンチャーズの曲を独自の解釈で演ってみましたという趣。ただ、ベンチャーズのオリジナル録音にあった緊張感とグルーヴ感はここではまったく無く全体を覆う弛緩したまったり感はイージーリスニング・ミュージックの如し。

ひょっとしたら、我々が知るあのシャープ・ファイブとはまったく異なるメンバーのバンドが演奏していたりして!?

Side A
1,十番街の殺人
2,キャラバン
3,アパッチ
4,二人の銀座
5,テルスター
6,北国の青い空
7,輝く星座
8,朝日のあたる家 
Side B
1,ダイヤモンド・ヘッド
2,パイプライン
3,雨の御堂筋
4,ブルドッグ
5,ワイプアウト
6,ドライビング・ギター
7,蜜の味
8,マルタ島の砂



ジャケット下部の拡大です。見てください、このベンチャーズの英語表記、こんなイージー・ミスをやってしまうようなところからリリースされたレコードですから、中身も追って知るべき、かな。
S5

コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 60's Japanese Garage Psych ... | トップ | 井上忠夫 ファースト・アルバ... »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (funkytop)
2017-07-25 11:52:31
是非ともその音を聴いてみたいものです・
返信する
Unknown (uni)
2017-07-25 12:43:50
初めてみました、
相当怪しいですね(笑)
返信する
Unknown (miles601)
2017-07-25 15:39:27
ジャケ買いですか(^-^)

返信する
Re:ミステリアス・シャープ・ファイブ (Jahking@管理人)
2017-07-25 19:52:11
>funkytopさん
>uniさん
>miles601さん
先ずは発売元であるティエム工業株式会社を調べてみましたが、50年も前のものにて住所(渋谷)を入れても該当なし。シャープ・ファイブのファンサイト等を当たってみたもののこの会社からもう一枚のLPが出ていることが分かっただけで詳細は不明。
全体のサウンドからして70年代の録音だとは思いますが、結局何もわからず、はてさて、でした。

youtubeにアナログ音源をアップする技術があればお聴きいただけるのですが....すみませんです。
また、品のない金髪ヌード写真にありきたり以下のデザイン、決してジャケ買いではありません、もうちょっとやりようがあったのに、と思う売る気の感じられないジャケットですね。

返信する
シャープ・ファイブ (Gravenites)
2017-07-30 05:35:54
これは考えようによってはかなりのレア盤でしょう。
シャープ・ファイブの名義で、オフィシャルには違いないが、メンバー全員が入れ替わったか、残党が名前を受け継いでバンドを継続していたかのどちらでしょう。
しかも2枚も出しているし。
これは井上宗孝さんか三根さんに聞くしかありません。
それとここに来て、なんでブームから10年近く経ったベンチャーズのスペシャルを出すのか、またこれまでなかったチーズケーキジャケットにした理由など、その背景もそそられますね。
まあ、イージーリスニングに聞こえるというのは、オフィシャルのシャープ・ファイブもそういうところがありましたからわかりますが.......。
1990年代になってそのバンド名を商品名登録してやっていたメンバーが全く違うシャープ・ファイブという同タイプのインスト・バンドもいました。
スタジオ・ミュージシャンを使った可能性もありますが、その背景や意図をぜひ知りたいものです。
返信する
Re:シャープ・ファイブ (Jahking@管理人)
2017-07-30 20:30:27
このティエム工業なるところから出ている2枚、とあるファンサイトで紹介されていたのですが、そちらではここでのギターは峰さんだとしていますね。
ただやっぱりバンド名が単に「シャープ・ファイブ」となっているのが気になりますね。90年代の全く違う同名バンドというのは知らないのですが、これも気になります。やっぱり、分らないことだらけです。
返信する

コメントを投稿