Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Henry Mancini & Some Sweet Band.

2008年11月04日 | Jazz
1,The Versatile Henry Mancini (Liberty) 1LP 315円
ヘンリー・マンシーニというと、「ティファニーで朝食を」「シャレード」などのオードリー・ヘップバーン作品、「ピーター・ガン」「ピンク・パンサー」といった作品でしょうか。おびただしい名曲を立て続けに発表した映画音楽界の巨匠ですね。

と書いたものの映画も殆んど見ていない門外漢です。が 実は今回購入の本盤は数年前に某DUでたまたま流れていて、そのクールなエキゾティックなサウンドに耳を奪われたことがあって気になっていたものなのです。そのときは2,500円というお値段でまったく手が出なかったのですが、先日その盤よりもっと程度のいいものがなんとこのお値段で転がっており勇んでゲットした次第。

本盤がリリースされたのは1957年。あのエキゾチック・サウンドの巨匠マーティン・デニーのデビュー作「Exotica」とほぼ同じ時期のはず。更にレーベルも同じLiberty。共振しあうものがあったのか、正に本盤はマンシーニ流エキゾティック・サウンド。幻の南海の孤島に連れて行ってくれます。



2,Dinner for Two/Claude Thornhill (RCA Camden) 1LP 840円
95年のBMGビクターが出した「Sweet Band LP Collection」シリーズの一枚です。

1930年代から50年代、スイング全盛期からモダン・ジャズの初期かけて全米で大人気だったロマンティックでスィートなビッグ・バンド・サウンド。

レパートリーの大半はハリウッドの映画音楽やブロードーウエのミュージカルから生まれたスタンダードな歌曲で、これをビッグ・バンド編成で美しいアンサンブルに仕立て上げ男女ボーカルを添えてアドリブを強調することなくメロディを尊重して演奏したもの...こんな音楽を奏でるバンドをSweet Bandというようです。

で このクロード・ソーンヒル。あまたあったスィート・バンドの中でもとりわけジャズ・ファンには人気のあるピアニスト/バンド・リーダー。この手の音には殆んど接してきていない私でさえも随分以前から接していました。

というのも40年代の後半アレンジャーにあのギル・エバンスを登用してモダンなアレンジによるバップ・サウンドを奏でていたから。

本盤ではギル・エバンスのアレンジは2曲のみですが、あのフレンチ・ホルンを生かした霧が漂うような優美なサウンドが楽しめます。中でも珠玉の一曲がバンドのテーマ曲"Snowfall"。長々と受け売り文を書いてしまいましたが、結局この1曲が聴きたくて買ったようなもの。北欧を思わせるこよなく美しいサウンド、後に大成するのギル・エバンスのサウンドもこの曲が原点ではと思わせます。

Claud


Claude Thornhill - Snowfall


ここに写るジャケットが昔親しんだCBSソニーが出した「Real Birth of Cool」。
There's a Small Hotel - Claude Thornhill



3,1942-1947/Tommy Tucker and His Orchestra (Circle) 1LP 315円
正にこれがあまた存在したというSweet Bandなんでしょう。
バンドのテーマ(I Love You)から始まってクロージング・テーマ(Time to Go)で終わるというワンステージ仕立ての編集。

Tommy


4,Woman's Lib in 1944 : One Nite Stand with Billie Rogers (Joyce) 1LP 315円
美貌の女性トランペッター/ボーカリストのビリー・ロジャース率いるオーケストラのN.Y.はブロンクスのホテルPelham Heath Inn.で収録された放送録音をLP化したもの。

"Blue Moon"でスタート、"How Deep is the Oceam" "Just Close Your Eyes" "Perdid"等有名曲を歌い吹きまくるビリー嬢。実にエネルギッシュ。タイトル「Woman's Lib in 1944」にも納得。

Billy

 Billy

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