Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

The Ventures 1980

2010年02月17日 | The Ventures
1,カメレオン/ザ・ベンチャーズ (東芝East World) 105円
1980年にリリースされた知っている人は知っているベンチャーズの奇盤(?)の一枚。今ではボートラも入ってCD化されていますが、100円ならLPでもいいかと購入。

故加藤和彦氏がプロデュースによるL.A.録音、楽曲提供は細野晴臣、高橋ユキヒロ、坂本龍一、鈴木慶一、今井裕、武田和夫。でもってそれらの大半の曲のネーミングは糸井重里さんだと。唯一のベンチャーズのオリジナル曲は"二人の銀座"ですがこれもテクノ・ヴァージョンとなって"Ginza Ska"と改題。

当然の如く出てくる全体のサウンドはYMOとかヒカシューあたりのテクノ・ポップ、ニュー・ウェイヴ。発売当初はまるで興味を覚えず完全スルーしていたもの、今聴けば多少は面白いかと思いきやこれはやっぱりベンチャーズが演奏していつつも彼等のアルバムではないですね、使われたって感。よって、聴き方の視点(力点)を変えれば相応に面白いアルバムに聴こえるのかも知れません。というか、加藤さん、YMOの一派が寄ってたかってこんなアルバムも作っていました、という一枚でしょう。

Side A
1. GOLD FINGER
2. THEME FROM “NO SMOKING”
3. MUSHIKU
4. SURFIN’ U.S.S.R.
5. WASHINGTON SQUARE
6. OCTOPUS TREE

Side B
1. スイミング・スクールの美人教師
2. MECCA
3. 素敵なフラミンゴ
4. SALTY DOG
5. GINZA SKA
6. PIKE

THE VENTURES / Theme From "No Smoking" (1980)



コメント (4)    この記事についてブログを書く
« More of the Monkees | トップ | Mick Abrahams »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しみへん)
2010-02-18 07:42:34
これは知りませんでした。しかし細野晴臣氏が、YMOが狙っていたイメージは「テクノのべンチャーズ」って言ってましたからね。
返信する
カメレオン (Jahking@管理人)
2010-02-18 22:15:59
如何にも細野さんらしい言葉ですね、今思えばなるほどと思います。
YMOのテクノポップが音楽の産湯だったような人には何の違和感もなく楽しめるアルバムじゃないでしょうか、本盤は。
返信する
Unknown (Log)
2023-09-12 08:33:35
何のジャンルにしてもそうですが、本道から外れた作品を、「お遊び企画」とくくってしまう人が実に多いですね。ベンチャーズにしでも、単なる企画か、本人達の開拓精神か、いろんな盤が出ていますが、どれも面白いです。私はテクノを主に聴いたりしませんが、ベンチャーズの別の世界が見られて面白いし、よく聴く作品でもある。正統派(?)ファンほど、「何年以降のアルバムはダメだよ」「シンセが入るのは邪道だよ」「時流に乗った徒花」と言いたがる。何か、○○という指揮者が振ったワーグナーしか聞かない人、みたいな感じがする。
返信する
Re: (Jahking@管理人)
2023-09-12 09:15:02
たしかにお説ごもっともかと思います。この記事を書いた13年前から当方の頭も少しは柔らかくなってきたように思います。ご意見有難うございました。
返信する

コメントを投稿